国道137号線                

①快適さ→★★★★(整備されて渋滞も少なく走りやすい)
②退屈度→★★★(峠越えではありますが、走りやすい道なので物足りなさはある)
③整備度→★★★★(河口湖周辺を除けばほぼ完璧)
④景色→★★★(富士山・河口湖を見るポイントが多い。甲府方面から来る方が絶景)
⑤施設→★★★(河口湖を過ぎるとほとんど何もないので注意)
⑥観光地→
★★★(河口湖・御坂峠など)
総合評価点
65
正規区間 起点 山梨県富士吉田市(上宿) 終点 山梨県笛吹市(長塚) 31.5km
実質区間
(端末重複区間)  
起点側 なし 0.0km 30.0km
終点側 山梨県笛吹市(坪井)~終点⇒国道20号線 1.5km ▲1.5km
重複区間
単独キロ  
上位 なし 0.0km 30.0km
下位 国道139号線⇒山梨県富士吉田市(上宿~金鳥居) 1.1km  0.0km
未開通区間 なし   0.0km
海上区間 なし   0.0km
本線に並行する
主なバイパス  
 特になし   
経由地 山梨県 富士吉田市・富士河口湖町・笛吹市
道の駅 なし
接続国道・高速道 山梨県富士吉田市】→国道138号線(山中湖・箱根方面) 国道139号線(鳴沢・富士宮方面/大月・奥多摩湖方面)
【山梨県笛吹市】→中央道(一宮御坂IC) 国道20号線(相模湖・東京方面/韮崎・諏訪方面)

●実走レポート(2013年5月) 
137号線は山梨県で完結する国道で、戦前は国道20号線の笹子峠より先に整備されたのですが、1952年の国道制定時に笹子峠経由が20号線になり、御坂峠越えは137号線に指定されました。その後峠越えの緩和策として新トンネルを完成させ、また前後の道路も拡幅・バイパス工事をして現在に至っています。
富士吉田市の137・138・139号線が集まる上宿交差点から始まり、富士吉田市街地の方に入ります。商店街風の道になっており、富士山も天気さえ良ければ絶好のロケーションで見ることができます。鳥居のあるところで139号線と分かれ単独区間になります。御坂峠越えに入るまでは、河口湖の湖畔を走るルートになっており、旅館街の中を抜けるので休日の方が行楽客で混んでいそうな場所です。多少の交通緩和のために県道ですが河口湖をショートカットする河口湖大橋もで早くからできています。
河口湖から離れると、御坂峠越えになります。国道の制定時は標高1300mを越える場所まで上り、御坂トンネルで抜けていました。トンネル手前にある太宰治が宿泊したと伝えられる天下茶屋は現在も河口湖・富士山のビューポイントとして休憩処で現存しています。新御坂トンネルは標高1000mぐらいの場所に長さ2778mの有料道路として1967年に開通したので、私が生まれる前からあります。その当時の長大トンネルといえば20号線の笹子トンネルは既に開通していますが、あとは奥只見シルバーラインくらいで、間違いなくベスト5ぐいらいには入っていたと思います。新トンネルが開通後も本線は峠越えの方でしたが、約20年前の1994年に無料化されたタイミングで本線が新トンネル経由になり、峠越えの道は山梨県道708号線に降格しています。
新御坂トンネル通過後は標高500m付近まで一気に下るために、かなり急坂・急カーブの道が続きます。集落を通る旧道の方も現在も国道指定のまま残っている場所もありますが、登坂車線のある3車線の道が大筋整備されて現在は大型車も走りやすくなっています。甲府盆地の平野部が見えて程なくして中央道の一宮御坂ICがあり、笛吹市の坪井交差点で20号線に合流して137号線は終わります。正規の終点位置が中途半端な場所になっているのは、現在のバイパスができる前は山梨県道311号線が137号線だったためです。
全線でも30kmぐらいしかないので、サクッと走れば1時間で完走できるような路線です。
 

●沿線フォトギャラリー
1→起点の富士吉田市上宿交差点です。左方向が137号線なのですが、標識では139号線の方が記述されていて137は無視されています。 2・3→富士山の登山口にもなっている通りで、反対側を見ると見事なまでに富士山がくっきりと見えました。割と近い距離で頂上まできれいに見えたのは久しぶりです。
4→金鳥居交差点で139号線と分岐します。 5→富士五湖巡りをするなら県道方向に行くと、河口湖西部・西湖を通り139号線に合流できます。 6→河口湖畔の部分は「河口湖通り」という通称があるみたいで、若干道路も狭いからごちゃごちゃしています。
7→この辺りは旅館街という感じでしょうか。 8→河口湖ギリギリのところを走ります。正面に見えているのはショートカットできる河口湖大橋です。 9→旅館街を過ぎてもしばらくは湖畔を走ります。
10→甲府と富士吉田を峠越えで結ぶ道なので「御坂みち」というのが通称名です。 11→距離表示はここで初めて出現しました。22km先の笛吹の距離が終点付近までの距離です。 12→かなり峠を登った場所で来た方向を振り返りましたが、富士山は隠れて見えません。
13→旧137号線の御坂峠への分岐点です。旧道も県道として現在も走ることは可能です。 14→長さ2,778mもある新御坂隧道は1967年に有料道路として開通し1994年に無料開放されて137号線の本線になっています。 15→トンネルを越えると一気に下り道になります。
16→標高1000m付近から500m以上下るのでかなり急坂が続きます。 17→急坂お約束の緊急避難路もあります。 18→この高架はリニア実験線で将来的には東京~名古屋の路線の一部になります。
19→甲府盆地の町並みが見えてきました。 20→中央道の一宮御坂ICが国道上にあります。 21→笛吹市の坪井交差点で20号線に合流して終点になります。インターチェンジ方式に合流します。