国道175号線                

①快適さ→★★★★(交通量は多いほうだが、全体を通して快適に走ることが可能)
②退屈度→★★★(単調な感じの道路が続いて変化がない)
③整備度→★★★★(4車線区間も結構あり整備が進んでいる)
④景色→★★★(川沿いの景観が多い)
⑤施設→★★★★(特に困るようなことはない)
⑥観光地→★★(水分れ公園,日本のへそ公園などの変わったスポットあり)
 
総合評価点
65
正規区間 起点 兵庫県明石市(和坂) 終点 京都府舞鶴市(大手) 124.4km
実質区間
(端末重複区間)  
起点側 なし 0.0km 124.4km
終点側 なし 0.0km
重複区間
単独キロ  
上位 国道9号線⇒京都府福知山市(東堀~牧) 7.6km    ▲7.6km 116.8km
下位 国道176号線⇒兵庫県丹波市(稲継)~京都府福知山市(下天津) 35.8km    0.0km
未開通区間 なし   0.0km
海上区間 なし   0.0km
本線に並行する
主なバイパス  
 特になし   
経由地 兵庫県 明石市,神戸市,三木市,小野市,加東市,西脇市,丹波市
京都府 福知山市,舞鶴市
道の駅 (1)みき(兵庫県三木市)【兵庫-15】
(2)北はりまエコミュージアム(兵庫県西脇市)【兵庫-24】
(3)丹波おばあちゃんの里(兵庫県丹波市)【兵庫-27】
(4)舞鶴港とれとれセンター(京都府舞鶴市)【京都-9】
接続国道・高速道 【兵庫県明石市】→国道2号線(神戸・大阪方面/姫路・岡山方面)
【神戸市】→国道2号線:第二神明道路(玉津IC)
【兵庫県三木市】→山陽道(三木小野IC)
【兵庫県加東市】→国道372号線(篠山・亀岡方面/姫路方面) 中国道(滝野社IC)
【兵庫県西脇市】→国道427号線(丹波・朝来方面)
【兵庫県丹波市】→国道176号線(篠山・宝塚・大阪方面) 国道483号線・舞鶴若狭道(春日IC)
【京都府福知山市】→国道9号線(京丹波・京都方面/朝来・鳥取方面) 国道176号線(与謝野・宮津方面)
【京都府舞鶴市】→国道478号線(舞鶴大江IC) 国道178号線(宮津・京丹後・豊岡方面)
            国道27号線(綾部・京都方面/小浜・敦賀方面) 国道177号線(舞鶴漁港方面)

●実走レポート(2011年6月 終点⇒起点への逆行) 
 この国道は、太平洋から日本海まで貫通している国道で、近畿地区ではこの路線と176号線,312号線だけです。特に神戸方面から北近畿方面には最短のアクセスになっていて、かつては交通量も今以上に多かったと思いますが、舞鶴若狭道ができてからはわざわざ神戸からこの国道だけで、北近畿に向かうことも少なくなったと思われます。国道番号から「イナゴ」と呼ばれています。
 舞鶴市は27号線,177号線が交差する大手交差点が175号線の始まりで、表面上には見えていませんが、178号線もここから始まります。1kmも走らないうちに右手に大きな道の駅が現れます。元々は舞鶴市の海産物の土産センターが前身であったので、海産物は多く販売しています。由良川を渡る大川橋は現在は4車線のきれいな橋ですが、2004年に由良川が氾濫して175号線が水没した際に橋を造り直しました。ここで、178号線とわかれ、単独区間になりますが、その由良川の氾濫で観光バスが流されて28名がバスの屋根に取り残されたニュースは有名になりました。既にその爪痕は7年も経つとあまり残っていませんが、堤防がまだ新しいものも結構ありました。やがて宮津方面から来た176号線と合流し、ここから36kmも重複区間となります。また、175号線も福知山市内で9号線と8kmほど重複します。
 福知山市の東堀交差点から9号線と分かれて南下します。福知山から見た場合、京都は9号線、大阪と神戸は175号線に向けて走り、さらに丹波市で大阪は176号線、神戸はそのまま175号線と進めば良いわけです。すぐに越える塩津峠で兵庫県に入ります。この辺りに来ると「水分れ街道」と書いた標識が目に入ります。これは、丹波市が日本海側と太平洋側の分水嶺になっていて、加古川から遡った川と由良川から遡った川がつながっているところがあるからです。この水分れが176号線との分岐点になっています。175号線はここから加古川に沿って南下するルートになっており、西脇市までは変化のない単調な道が続きます。西脇市で427号線と合流した後は、バイパス区間となり、約25kmの区間は延々4車線の広い道になります。しかし、三木市を過ぎて神戸市に入るところで、4車線区間が少し切れるところがあり、時間帯によってはかなりの渋滞になります。明石市に入るのは終点の1kmほど手前だけで、2号線に合流する和坂交差点から海岸まではわずかの距離になります。
 

●沿線フォトギャラリー
1→起点の大手交差点です。175号線以外に重複している178号線,177号線もここが起終点になります。 2・3→道の駅「舞鶴港とれとれセンター」は既存のドライブインが道の駅になったようなパターンで、海産物の土産物店はたくさんあります。
4→方向標識は175号線方面は福知山、178号線方面は宮津で表記されています。 5・6→由良川を渡る大川橋が2009年に起こった災害(洪水)のため2010年に右写真のように新しくなったので、そのアプローチ部分も新しくなりました。
7→大川橋の西詰になる八田交差点で178号線と分岐します。 8・9→水害でつぶれた古い橋は撤去されましたが、信号機・標識などが撤去されずに残っていました。右がその当時の写真です。
10→道路が冠水することは承知でこのような標識を出しています。冠水しないようにするということはあきらめたとも取れます。 11→ここが冠水で観光バスが水没したことで有名になった場所です。 12→京都縦貫道(=R483)はかなり高い部分を橋で横断しています。
13→宮津方面から176号線が合流し、ここから36kmの間は重複区間になります。 14→このコンビニはなぜ「2km」と書かなかったのか不思議です。 15→福知山市の牧交差点で9号線と合流し、8kmほど重複します。176号線もあるので3国道重複区間です。
16→福知山市東堀交差点から9号線と分岐しますが、176号線との重複区間は続きます。 17→大阪は176号線方面、明石は175号線方面の終点までの距離です。 18→塩津峠への登りは少しきつい坂になっています。
19→標高100mの塩津峠で兵庫県に入ります。 20→175号線のこの辺りの通称名は「水分れ街道」と呼ばれています。 21→山の中を快適に駆け抜けることができる区間です。思った以上に交通量がなかったです。
22→ここは日本海側に流れる竹田川に沿った道です。 23→道の駅「丹波おばあちゃんの里」です。規模的には中くらいの施設です。 24→舞鶴若桜道と北近畿豊岡道の分岐になる春日ICが175号線沿いにあります。
25→石生駅の直進方向も175号線の旧道として現在も国道指定のままです。 26→水分れ公園にある瀬戸内海(太平洋)側と日本海側に分岐している場所があります。こういう場所は日本ではほとんどありません。 27→稲継交差点で国道176号線と分岐し、単独区間になります。
28→ここから明石まであと70km弱あります。道のりは長いです。 29→ここは瀬戸内海に流れる加古川に沿って走ります。 30→このような簡易型のパーキングスペースもちょこちょこありました。
31→西脇市に入ると交通量も少し増えてきました。 32→道の駅「北はりまエコミュージアム」は国道から少し離れた場所にあります。地場産業を紹介する博物館があります。 33→「日本へそ公園」というのは日本のど真ん中に当たる場所があるからそのように名付けられました。
34→西脇市の上戸田南交差点で427号線と合流します。 35・36→この加古川を渡った場所から西脇バイパスになって4車線区間(右写真)になり、三木まで25kmの区間は広い道になります。
37→ここから加東市に入りますが4車線区間は続きます。 38→中国道:滝野社ICがこの国道に接続しています。 39→国道372号線と交差する庁舎前交差点です。
40→4車線のバイパスはさらに続きます。 41→この辺りで175号線はずっと近くを流れていた加古川と離れます。 42→山陽道は三木小野ICと接続しています。
43→道の駅「みき」は元々みきホースランドパークであったものが道の駅扱いになりました。 44→長く続いていた4車線区間が終わり狭くなります。いずれはここも拡張されると思います。 45→明石に向けて下っていく道です。夜に走れば遠くに夜景が見えてました。
 
46→また4車線道路になり神戸市西区内を走ります。 47→明石市の和坂交差点で2号線とぶつかり終点になります。