国道191号線                 

①快適さ→★★★★★(非常に交通量が少なく信号も少ない)
②退屈度→★★★(後半の海区間は距離が長いだけに飽きてくる)
③整備度→★★★★(全線が2車線区間で各種標識も完備)
④景色→★★★★★(山,川,海の三拍子が揃っている)
⑤施設→★★★(都市部以外はコンビニすらほとんどなし)
⑥観光地→★★★★★(三段峡,深入山,匹見峡,三里ヶ浜,須佐海岸,萩の城下町,青海島など)
 
総合評価点
85
正規区間 起点 山口県下関市(下関駅西口) 終点 広島市中区(広島市役所前) 291.7km
実質区間
(端末重複区間)  
起点側 なし 0.0km 274.1km
終点側 広島市安佐北区(191号分れ)~終点⇒国道54号線 17.6km ▲17.6km
重複区間
単独キロ  
上位 国道186号線⇒広島県安芸太田町(戸河内IC入口~山崎) 6.7km ▲6.7km 267.4km
下位 国道433号線⇒広島県安芸太田町(津浪~坪野) 6.1km 0.0km
未開通区間 なし   0.0km
海上区間 なし   0.0km
本線に並行する
主なバイパス  
萩三隅道路 山口県萩市(萩IC)~長門市(三隅IC) 14.8km
 
山陰自動車道の一部で2011年9月に全線開通の自動車専用道路
経由地 山口県 下関市,長門市,萩市,阿武町
島根県 益田市
広島県 北広島町,安芸太田町,広島市
道の駅 (1)北浦街道豊北(山口県下関市)【山口-20】
(2)萩・さんさん三見(山口県萩市)【山口-19】⇒バイパスの萩三隅道路にある
(3)萩しーまーと(山口県萩市)【山口-14】
(4)阿武町(山口県阿武町)【山口-1】
(5)ゆとりパークたまがわ(山口県萩市)【山口-5】
(6)サンエイト美都(島根県益田市)【島根-8】
(7)匹見峡(島根県益田市)【島根-20】
(8)来夢とごうち(広島県安芸太田町)【広島-5】⇒186号線と共用
接続国道・高速道 【広島市】→国道54号線(広島市街地方面/三次・出雲方面) 国道261号線(千代田・江津方面)
【広島県安芸太田町】→国道433号線(湯来・廿日市方面/豊平・千代田方面)
               国道186号線(芸北・浜田方面/吉和・大竹方面) 中国道(戸河内IC)
【島根県益田市】→国道9号線(浜田・江津・出雲方面/津和野・山口・下関方面)
【山口県萩市】→国道315号線(鹿野・周南方面) 国道262号線(山口・防府方面) 国道490号線(美東方面)
【山口県長門市】→国道316号線(美祢・厚狭方面) 国道491号線(豊田・小月方面)
【山口県下関市】→国道435号線(美祢・山口方面) 国道9号線(小郡・山口・広島方面)

●実走レポート(2011年6月 終点⇒起点への逆行) 

この国道は中国四国地区の3桁国道の最長路線で、重複区間を除いても250㎞を超え、全国でも22番目です。2号線で同じ下関から広島に行くより100㎞も多いです。
ちょうど中間点付近になる益田市を境に道路の雰囲気が全く変わります。西側は日本海に沿った海岸線の道が主体ですが、東側は山間部の峠道が主体で、中国地区では数少ない豪雪区域があります。冬季閉鎖はないものの、寒波が来ると北陸顔負けの雪道になることもあります。広島県と島根県の県境付近には、規模は小さいですがスキー場もいくつかあります。9号線は鳥取からずっと海沿いで益田から山の中に入るので、益田で立場が逆転する感じです。今回は、広島側から出発し、下関に向けて走りました。
始まりは54号線の「191号分れ」とわかりやすい名前の交差点からです。まだこの辺りは広島からそれ程遠くないから、住宅地が目立ちます。2つの小さな峠を超えると田舎っぽい雰囲気になり、太田川に沿った道が続きます。加計から戸河内は186号線と重複し、単独区間になった辺りから本格的な峠超え区間が始まります。以前は紅葉の名所になる三段峡までは鉄道(JR可部線)がありましたが、現在は191号線を使ったバスに置き換わっています。191号線は峠道も狭路はないため普通に走れますが、最高で標高830mの道戦峠まで登るため、冬場はかなりの積雪になります。沿道に規模は小さいですが、スキー場もいくつかあります。最高点を少し超えてから島根県に入り、益田の市街地に向けてじわじわ下ります。途中の匹見峡も紅葉の名所になっています。美都を超えたらあとは下りだけで、益田市の中吉田交差点で9号線と交差し、海側の道に変わります。
すぐに通る三里ヶ浜は砂浜が10㎞以上も続き、国道も浜辺ギリギリのところを走るため好景観になっています。ここから田万川・須佐・阿武とつながる区間は海岸線が入り組んでいるため、内陸部をショートカットするようになっています。阿武町は大半の区間が海岸線になり、好景観もたくさんあります。小京都の一つである萩の市街地を抜けたあとは、長門市までは海から少し離れます。この区間は山陰道の延長になる萩三隅道路の自専道があり、私が行った時は半分しかできていなかったのですが、その後に全区間が開通しました。長門市から先は海沿いになったり、少し内陸部になったりを繰り返しながら、下関を目指します。ただ市町村合併で下関市の範囲がかなり広くなり、下関市に入ってから終点までは50㎞以上あります。豊北町の435号線交差点を過ぎた辺りが、国道の本州最西端になります。昔からの下関市に入った辺りから住宅が増えてきて、道も4車線になり、JR下関駅のガード下が9号線との境界で終点になります。海沿いは景色が良いのですが、長く続くと若干飽きるような道でした。


●沿線フォトギャラリー
1→54号線の191号分れ交差点から分岐します。交差点の名前の通りです。 2→最初の目標地点が加計になっています。それにしても国道標識がでかすぎ…。 3→最初は広島市郊外の住宅地を走るという感じです。
4→広島道:広島北ICの手前の幕之内峠は複線のトンネルになっています。 5→広島道:広島北ICがあります。 6→飯室交差点で千代田・江津方面に続く261号線と分岐します。
7→飯室交差点からは太田川に沿った道になります。 8→JR可部線が以前は通っていましたが、不採算部分の可部~三段峡を廃止しています。 9→ここで中間点の益田までの距離が目印になりました。浜田は186号線経由の距離です。
10→太陽光発電=災害対応型というのは、電気が止まっても自家発電で給油できるという意味でしょうか? 11→加計から広島市西部域に行くにはこの433号線からの方が早いような気がします。ここから6kmほど重複します。 12→ちょっと古めかしい250kmポストですが、3桁国道でこの標識がある路線は7路線しかありません。
13→近くを走る中国道はトンネル区間の連続でほぼ直線的になっています。 14→旧:加計町内はバイパスができたため旧道は433号線に変わりました。 15→この標識はかなり理解しにくいと思います。写真の信号を直進するのは186号線の浜田方面で、191号線と186号線の岩国方面は右折し、すぐにまた右折して来た道の下をくぐるようになっています。
16→7kmほど186号線と重複して中国道:戸河内IC交差点で単独区間になります。 17・18→道の駅「来夢とごうち」はこの交差点の横にある186号線・191号線兼用の道の駅です。
19→三段峡の正面口の入口がここになります。 20→とごうち花街道という名前がありますが、それほど浸透されている名前ではないようです。 21→こちらは三段峡の水梨口という裏側に続きます。
22→標高830mの道戦峠です。冬場はかなりの積雪になるような場所です。 23→八幡高原191スキー場です。国道沿いにあるわけですので、積雪の多さが予想できます。 24→広島県・島根県の県境を越えます。この辺りになるとほとんど交通量がありません。
25→ぱっと見ただけではこの191号線が通行止と誤解しそうですが、確か近くを走る県道が通行止だったと思います。 26・27→道の駅「匹見峡」は山奥のひっそりとした場所にありました。珍しくほとんど人がいなかったです。
28→島根県に入ると目標地点が萩になっています。 29→山の中をぬうような下り道になっています。 30→この辺りは交通量もほとんどありません。
31→結構風が強い日でしたので木が折れているのがそのまま放置していました。たぶん最初の発見者は道の真ん中に木があったのでびっくりしたでしょう。 32・33→旧:美都町にある道の駅「サンエイト美都」はドライブインを道の駅に改装したような雰囲気です。
34→益田に近い場所で初めて終点の下関までの距離が表記されました。しかし186kmは先が長いです。 35→9号線と交差する中吉田交差点です。ここで9号線は海沿いから山の中に、191号線は山の中から海沿いにチェンジします。 36→いきなり三里ヶ浜と名前の通り12kmも砂浜が続く区間になります。
37→長さ910mの人形トンネルはこの国道では長い方になります。179号線に似たような名前の人形峠トンネルがあります。 38・39→403mの田万川トンネルを越えると山口県に入ります。
40・41→道の駅「ゆとりパークたまがわ」は割とこぢんまりとした道の駅です。 42→徳山まで続く315号線が分岐する津田交差点です。津和野方面も近道になります。
43→191号線では最長の1469mになる大刈トンネルです。1977年に海沿いの狭路のバイパスとして開通しました。 44・45→海沿いの区間が続きますが、車が予想以上に少ないことに驚きました。
46・47→道の駅「阿武町」は初回の登録で開業した道の駅で道の駅の発祥ともいわれています。 48→海沿いの景色の良い区間が続きます。
49~51→道の駅「萩しーまーと」は萩市内に入る手前の漁港にあり海の幸がたくさんあります。交差点名で「道の駅前」とあるのもあまり他に例がないので写真を撮ってしまいました(中央)
52→萩~山口の最短路となる262号線の分岐点です。 53→行ったときはまだ工事中だった萩三隅道路です。(現在は開通しています) 54→この特牛という地名が「こっとい」と読むのは非常に難読と思います。
55・56→道の駅「萩さんさん三見」は自専道のバイパスにあるため本線からは4km離れています。まだ駐車場だけばかでかくて施設が小さかったです。 57→萩三隅道路は自専道でほとんどがトンネルばかりの道です。
58→正明市交差点で美祢に抜ける315号線が分岐します。 59→こちらの491号線は2号線まで抜けられますが、中国地区では数少ない酷道路線の1つです。 60→ここから下関市に入りますが、下関市は多くの市町村が合併してばかでかくなったため、終点まではまだ50kmはあります。
61~63→これは県道276号線の角島大橋です。しかし長さ1780mは日本で第7位で、瀬戸大橋や大鳴門橋より長く、しかも無料なのがすごいです。2000年に開通した橋です。
64→191号線と2号線の間の南北に延びる国道は結構ありますが、この435号線は9号線に向けて東西に延びています。 65・66→海沿いの景色もあまりに続くと飽きてきました。
67→下関市街地が見えてきました。 68→市内に入ると4車線になります。日没が近くなってきました。 69→このJRのガード下(=下関駅西口交差点)が191号線と9号線の接点になります。(写真70を参照)
70→国道の境界がわかるようになっています。 71・72→おまけですが下関市内の赤間神宮(9号線沿いです)に寄ったらすごいふぐの像がありました。