国道478号線(京都縦貫道)        

①快適さ→★★★★★(高規格道路の路線なので当然早いが、行楽期の渋滞がたまに発生)
②退屈度→★★(高規格道路は直線的なので眠たくもなります)
③整備度→★★★★(園部から先は対面交互通行で、大型低速車があればいらつきます)
④景色→★★★(トンネルが多くあまりいいとはいえません)
⑤施設→★★(PAが少ないので注意する必要あり)
⑥観光地→★(高速道路なので途中立ち寄りが困難です)
 
総合評価点
54
正規区間 起点 京都府宮津市(宮津天橋立IC) 終点 京都府久御山町(京滋バイパス森) 99.1km
実質区間
(端末重複区間)  
起点側 なし 0.0km 99.1km
終点側 なし 0.0km
重複区間
単独キロ  
上位 なし 0.0km 99.1km
下位 なし 0.0km
未開通区間 なし   0.0km
海上区間 なし   0.0km
本線に並行する
主なバイパス  
京滋バイパス(有料) 京都府大山崎町(大山崎IC)~京都府久御山町(久御山IC)
 有料の高速道路の下に一般国道としての側道がある
 久御山ICより東は国道1号線扱い
経由地 京都府 宮津市,舞鶴市,綾部市,京丹波町,南丹市,亀岡市,京都市,長岡京市,大山崎町
八幡市,久御山町
   
道の駅 (1) 京丹波味夢の里(京都府京丹波町)⇒道路のPAとして供用
接続国道・高速道 【京都府宮津市】→国道176号線,国道178号線,鳥取豊岡宮津道(宮津天橋立IC)
【京都府舞鶴市】→国道175号線(舞鶴大江IC)
【京都府綾部市】→国道27号線(綾部安国寺IC) 舞鶴若狭道(綾部JCT)
【京都府京丹波町】→国道27号線(京丹波わちIC,丹波IC) 国道9号線(京丹波瑞穂IC・丹波IC)
【京都府南丹市】→国道9号線(園部IC,八木中IC)
【京都府亀岡市】→国道9号線(千代川IC,大井IC,篠IC) 国道423号線,国道372号線(亀岡IC)
【京都市】→国道9号線(沓掛IC)
【京都府大山崎町】→国道171号線(大山崎IC) 名神高速(大山崎JCT)
【京都府久御山町】→国道1号線,京滋バイパス(久御山IC)

●実走レポート(2010年9月,2013年10月 終点⇒起点への逆行) 

 この国道は基本的には自動車専用道になっており、京滋バイパスの一部と京都縦貫道そのものが国道に指定されています。但し久御山森の起点から大山崎ICまでは、一般国道として京滋バイパスの側道も存在しています。大山崎からは京都縦貫道だけになりますが、現在は大山崎~丹波と和知~宮津の区間が開通しており、丹波~和知が2014年の開通を目処に工事が進められています。
 
久御山から大山崎までの区間は、「京滋バイパス」としての自動車専用道路とその下を走る一般国道が並行しています。一般国道部分は片側一車線の道ですが、信号も少なく走りやすくなっています。ただ171号線で行き止まりになるため、ここが渋滞しやすい状態です。一方自動車専用道は大山崎が名神高速とのJCTになり、かつICもあるため非常に複雑な構造ですが、478号線として走る分はただ道なりにまっすぐ行くだけです。
 2013年に開通した大山崎~沓掛は、京都の西山地区といわれる場所で、風光明媚な寺や神社などの観光地も多いので、その景観に配慮しなければならないこと、住宅地も多く騒音にも配慮しなければならない場所だったので、ほとんどを山中を抜けるトンネルになっています。沓掛~丹波の区間は、ほぼ9号線と並行し、一番最初に千代川ICまで開通した時は9号線のバイパス道路となっていましたが、その後園部,丹波と延伸されて478号線の単独新規路線になりました。老ノ坂峠は9号線と違い、1㎞超のトンネルで一気に抜け、亀岡市内は南側を一気に抜けます。亀岡市内は9号線の渋滞区間を避けているため、平日・休日を問わずかなりの交通量です。亀岡から南丹市を抜け京丹波町までも、ほぼ直線的に道路ができ、所要時間の短縮に大きく貢献しています。園部から先は対面通行区間ですが、9号線の観音峠は冬季積雪が多く、1km超のトンネルですぐ抜ける478号線は重宝されています。
 丹波~和知の未開通区間は、現在は27号線で迂回し、和知からは478号線が開通しました。京丹波わち~宮津は京都府道路公社の管理になるため、通行料金が高めです。一般国道であれば、27号線→175号線→178号線で北にふくらんで迂回させられますが、縦貫道はほぼ直線的に開通しているため、大幅な時間短縮になります。そのため、トンネル区間が多くなっています。舞鶴大江~宮津天橋立の大江山トンネルは2126mの長大トンネルです。宮津天橋立ICが京都縦貫道:478号線の終点ですが、20113月に北近畿鳥取自動車道の一部になる道が開通し、与謝天橋立ICまで延伸しました。ただし、この区間は178号線のバイパスとしての位置づけです。


●沿線フォトギャラリー
1・2→1号線の京滋バイパス森交差点が478号線の起点になります。すぐに京滋バイパスの久御山ICがあり、本線はあくまでも高速道路側になります。 3→「西一口」と書いて「にしいもあらい」と書いています。ローマ字がなければ読めません。
 
4・5→宇治川を渡る橋は京滋バイパス(=本線)の高架下を側道が走る二段構造です。 6→側道は一般国道扱いなので、「478」のおにぎり標識も存在しています。
 
7・8→宇治川に続いて桂川も渡りますが、これは高速道路部と一般国道部が並行に橋が並んでいる構造になっています。 9→一般国道は大山崎の171号線で終点になります。
   
10→ 11→ 12→長岡京ICを越えて京都西山の山中に入ります。
13→名神と直結したことでインターの番号付けが行われました。正式な起点が宮津側なので番号が小さくなっていきます。 14→周辺に観光の名所にもなっている社寺があることから2270mの西山トンネルで抜けます。この国道で最長のトンネルになりました。 15→大阪側から京都の洛西方面はこの大原野ICで下ります。沓掛ICは入口しかありません。
16→沓掛ICは以前は京都市内からの9号線から道なりに京都縦貫道になるような構造でしたが、現在はインターチェンジ方式に変わりました。 17→9号線の老ノ坂トンネルは200m足らずのトンネルですが、478号線の新老ノ坂トンネルは1,000m以上のトンネルで一気に抜けます。 18→篠ICのところに本線料金所があります。2010年~2011年にかけて無料化実験が行われました。
19→亀岡ICでは423号線・372号線と接続しているので、ここから大阪府の池田方面と兵庫県の篠山方面に行くことができます。 20→亀岡市内は全て4車線で直線的な道路なので交通量も多いです。 21→最初はこの千代川ICまでの開通から始まりました。
22→八木西ICのところに2回目の本線料金所があります。 23→観音峠越えも1,000m以上の新観音トンネルで一気に抜けます。 24→丹波ICで9号線と合流し、一旦終点になります。写真の2010年当時は工事を始めている様子もなかったのですが、現在は最後の1区間の工事を行っています。
25→27号線の京丹波わちから宮津までは開通しているので入ります。 26→宮津までは32kmですのでかなり直線的で最短です。 27→京丹波~宮津の区間はトンネルが断続的に続く区間になっています。
28→綾部JCTで舞鶴若狭道と交差します。 29→当時は舞鶴若狭道が全線で無料化実験を実施しているので、京都府管轄の縦貫道は有料のままという意味で注意書きがあります。 30→由良川をアーチ橋で越えます。
31→大江山トンネルは2,126mで西山トンネル開通までは478号線で最長でした。 32・33→宮津天橋立ICが478号線(=京都縦貫道)の終点になります。現在は与謝野町まで延伸していますが、これは178号線のバイパス扱いです。