国道5号線                 

①快適さ→★★★★★(ほとんどの区間がスイスイ走りやすく渋滞もありません)
②退屈度→★★★(直線区間が多いところや景色が一向に変わらないところもあります)
③整備度→★★★★★(道幅も広く市街地は4車線化になっている)
④景色→★★★★★(海有り山有りの変化に富んだ景観で問題なし)
⑤施設→★★★★(田舎は店も少なめだがコンビニなどは充実)
⑥観光地→
★★★★★(小樽・ニセコ・大沼公園などいろいろある) 
総合評価点
91
正規区間 起点 北海道函館市(JR函館駅前)  終点 札幌市中央区(北1条橋) 282.3km
実質区間
(端末重複区間) 
 
起点側 正規と同じ  0.0km 282.3km
終点側 正規と同じ 0.0km
重複区間
単独キロ 
 
上位 なし  0.0km 282.3km
下位 国道230号線⇒北海道長万部町(国縫~旭浜) 10.0km
国道276号線⇒北海道倶知安町(北4条西1丁目)~共和町(国富) 13.7km
0.0km
未開通区間 なし   0.0km
海上区間 なし   0.0km
本線に並行する
主なバイパス 
 
函館新道 北海道函館市(函館JCT・IC)~七飯町(七飯藤城IC) 11.0km
 将来的には函館市内から道央道に直結する無料の自専道
黒松内新道 北海道黒松内町(黒松内JCT~黒松内IC) 5.1km
 道央道から黒松内市街地への無料の自専道でこれで全線開通している
経由地 北海道 函館市・七飯町・森町・八雲町・長万部町・黒松内町・蘭越町・ニセコ町・倶知安町・共和町・仁木町・余市町
小樽市・札幌市(手稲区・西区・北区・東区・中央区)   
道の駅 (1) YOU・遊・もり(北海道森町)【北海道-23】
(2) くろまつない(北海道黒松内町)【北海道-57】
(3) らんこし・ふるさとの丘(北海道蘭越町)【北海道-77】
(4) ニセコビュープラザ(北海道ニセコ町)【北海道-40】
接続国道・高速道 【北海道函館市】 国道279号線(函館港方面) 国道278号線(恵山方面) 国道227号線(江差・松前[R228]方面)
【北海道森町】 国道278号線(恵山方面)
【北海道八雲町】 道央道(落部IC) 国道277号線(熊石方面)
【北海道長万部町】 国道230号線(瀬棚方面) 国道37号線(室蘭・洞爺湖[R230]方面) 道央道(長万部IC)
【北海道倶知安町】 国道276号線(喜茂別・支笏湖・小樽[R393]方面)
【北海道共和町】 国道276号線(岩内・積丹[R229]方面)
【北海道余市町】 国道229号線(積丹・岩内方面)
【北海道小樽市】 国道393号線(倶知安方面) 札樽道(小樽IC) 国道337号線(石狩・江別・留萌[R231]方面)
【札幌市西区】 札樽道(札幌西IC)
【札幌市北区】 札樽道(新川IC・札幌北IC) 国道274号線(北広島・夕張方面)
【札幌市中央区】 国道12号線(江別・岩見沢・旭川方面/千歳[R36]・定山渓[R230]方面)
歴史 1920年:旧道路法に基づく路線指定で国道4号が「東京市より北海道庁所在地に達する路線」が現在の国道5号線と同じルートになっていました。
1952年:新道路法に基づく路線指定で、北海道内の区間だけが一級国道5号線として指定されました。
1965年:一級・二級の指定がなくなり一般国道5号線として現在に至っています。

●実走レポート(2013年10月 終点⇒起点への逆行) 
日本の大動脈を成す11路線(R1~R11)では、一番ローカル色があると言っても過言ではないくらいです。ただ、札幌~小樽は北海道を代表する2都市を結ぶので、かなり交通量が多く一桁国道らしさが出ています。
札幌~長万部が通称「羊蹄国道」と呼ばれており、途中のニセコ付近にある道の駅やパーキングスペースから羊蹄山やニセコアンヌプリの山がきれいに見えるスポットもあります。私が行った時期は10月の後半なので、ちょうど紅葉真っ盛りでした。しかしながら冬場は厳しい寒さと積雪になるので、走行はかなり大変になると思います。割と勾配のアップダウンがきつく、しかも長い直線区間があると思えば、トラップみたいな急カーブもあるので、「居眠り運転」などの事故が多そうです。というか実際に脱輪した単独事故の現場を見ました。
特に小樽~長万部は道央道・JR線も主要都市の室蘭・苫小牧経由のため、5号線がローカル化しやすい原因にはなっていると思います。アップダウンもかなり厳しいし、大型トラックには避けたくなるのでしょう。
長万部からは海沿いの区間に変わります。別名も「大沼国道」と言われ、高速道路・JRも並行する区間です。しかし今度は平坦な直線区間があまりにも多いので、退屈さが増します。ただ海沿いの景色が楽しめるし、毛ガニなども売っているお店もありました。道央道は大沼公園が終点なので、そこから函館市内までは5号線に車が集中します。大沼の湖畔を過ぎれば函館市内で、道央道の延長になる函館新道とアカマツ並木で有名な従来の国道が並行して函館市内に入ります。
朝早くに札幌を出発すれば、14時ころには280km先の函館市に着くことができました。 

●沿線フォトギャラリー
【1】本線区間
1・2→札幌の一番ど真ん中の交差点は12号・36号・230号線の起終点になる「北1西3交差点」ですが、5号線は少しだけ外れて北1西1交差点から始まります。一番若い番号を持つくせに12号線から分岐します。 3→しばらくは北向きと南向きの道路の間に川を挟む幅広の道路です。
4→道路そのものは片側3車線あるので走りやすいですね。 5→距離表示は「留萌」になっています。231号線の道路経由でしょう。 6→札樽道の高架下になる北34西交差点で231号線・274号線と交差し、5号線は西に進路を変えます。
7→ここで5号線の本来の進行方向になる小樽が距離表示になっています。 8→札幌西インターまで札樽道の高架下道路になります。 9→しばらくは片側2車線の走りやすい道が続きます。郊外の大型チェーン店がたくさんあります。
10→距離標識が3列タイプになると、いきなり終点の函館までの距離です。268kmは先が遠いですね。 11→ちょうど小樽市に入ったすぐぐらいで、337号線の分岐があります。337号線は札幌近郊を環状路線のように結ぶ路線です。 12→銭函~張碓にかけての区間は山が海にせり出すような場所なので、高速道路・5号線と何度か交差します。道路は4車線のままです。
13→小樽の市街に向けて下る場所です。 14→全長580mほどの張碓トンネルを抜けると小樽市内です。 15→札樽道はこの小樽ICが終点です。
16→小樽市内でも5号線沿線の景観はどこにでもあるような市街地かもしれません。 17→小樽市郊外にある長橋トンネルは市街地の渋滞を避けるためにできたバイパスです。 18→小樽市を過ぎて札幌から続いた4車線区間が終わり2車線になります。
19→小樽から余市に抜ける区間でドライブらしいコースになってきました。 20→小樽を過ぎると5号線といえども交通量はかなり少なくなります。 21→余市町の余市駅前交差点で229号線と交差します。ここからは海沿いが229号線で、5号線は長万部まで山越え区間に入ります。
22→10月の後半なので北海道は既に紅葉の季節です。 23→函館までまだ215km。先が長いです。 24→このように車を止めて仮眠できるような駐車場も割とありました。
25~27→仁木町から倶知安までの区間で、この辺りになると標高もかなり上がってくるので、絶妙の紅葉となっていました。写真で見るより実際に見るともっときれいで感動ものです。
28→長さ1230mの稲穂トンネルが峠になっています。超えると倶知安町です。 29→割と急な坂で下ります。冬は結構怖いですね。 30→倶知安町に200kmのキロポストがあります。札幌からだと100kmも進んでいません。
31→この「居眠り注意」の看板の多いところを見ると、割と事故が多発しているんでしょう。 32→確かにこの直線の下りだと、眠くもなってくる気持ちはわかります。 33→倶知安町国富交差点で岩内からの276号線が合流します。ここから14kmほど重複します。
34・35→重複区間では方面標識・おにぎりマークともダブル表示です。北海道は全体的に重複表示は徹底されている方と思います。 36→それにしても下り坂がかなり続きます。倶知安町の市街地が見えてきました。
37→倶知安町の北3東1交差点で276号線が分岐します。洞爺湖・支笏湖方面はこの道路を使います。 38→それにしても北海道以外ではなかなかお目にかかれない直線道路です。 39→倶知安市街地を抜けるとまた元の2車線道路に戻ります。
40・41→最初の道の駅になる「ニセコ・ビュープラザ」です。右写真のように羊蹄山がきれいに見えるポイントもありますが、あいにく雲がかかっていました。 42→雰囲気が牧草地帯という北海道らしさが出ています。
43→ニセコ町附近も紅葉が一番見頃の時期となっていました。 44→それでも雲行きが怪しく、雨がいつ降ってもおかしくない感じです。 45→2番目の道の駅になる「らんこしふるさとの丘」は割と早かったです。
46→北海道にも地吹雪防止柵はあるんですよね。当然か…。 47→この辺りなんか「これが1桁国道?」と思わんばかりの車のなさです。 48→まあ、札幌から函館に行く長距離トラックなら、高速道路をケチっても36号・37号経由で行くでしょう。
49→道央道の黒松内JCTまでのアクセス道路になる「黒松内新道」の黒松内ICです。この道路は5号線のバイパス扱いです。 50→黒松内ICを過ぎてすぐのところに道の駅「くろまつない」があります。 51→長万部まで下る途中に道央道直結の長万部ICがあります。
52→長万部の市街地に入る前に37号線と交差します。37号線と重複していた230号線はここから5号線が引き継ぐ感じです。 53→長万部町に100kmのキロポストがあります。 54→ここもしっかりダブルおにぎりですね。
55→約10km重複して長万部町国縫交差点で230号線が分岐します。道央道国縫ICもここで右折します。 56→やはり雨模様になってきました。しかし直線区間の多いこと。居眠り運転注意ですね。 57→八雲町内で江差方面に続く277号線と交差します。
58→直線区間はやっぱり飽きてきます。高速道路が並行していることもあり交通量は相変わらず少なめですね。 59→道央道:落部インターとは直結しています。 60→内浦湾の景色が良いパーキングスペースで撮った写真です。JR函館線の方が国道よりさらに海側にありました。
61→落部の市街地ですかね。 62→長万部から森町で海沿いの区間が続きます。5号線で一番海岸線区間が長い場所です。 63→このくらいの道路の変化がある方が退屈せずに済みます。
64→森町にある道の駅「YOU・遊・もり」が5号線ではラストになります。 65→森町で278号線と交差します。どちらも函館市内まで行けるのですが、距離は278号線経由の方が3倍くらいはあると思います。 66→森町をすぎると、5号線は大沼公園を経由するショートカットコースになります。
67→大沼公園ICが現時点の道央道最南端になります。函館まで延伸しますが長大トンネル工事のために開通は未だです。 68→大沼公園付近もニセコほどではありませんが紅葉していました。 69→柵の左側はすぐ大沼です。少しだけ湖畔を走ります。
70→直進方向が函館新道という5号線バイパスの自専道で、現道は右方向になります。 71・72→アカマツの並木がきれいな区間で、「赤松道路」の愛称があります。松茸は生えていないと思いますが…。
73→写真70で分岐した函館新道が合流する場所です。函館新道はいずれ道央道に組み込まれます。 74→函館市内に入ると、店も増えてきました。 75→終点少し手前の万代こ線橋交差点で227号線と交差します。
 
76・77→それから少し走った函館駅前交差点が5号線の終着点になります。直進方向が青森県に続く279号線、左折方向が写真65で分岐した278号線です。0kmのキロポストもありました。  
【2】函館新道
この区間は未だ走行していません。