国道176号線                 

①快適さ→★★★(兵庫県三田市より大阪よりは各所で渋滞が発生しています)
②退屈度→★★(単調さが目立つ道です)
③整備度→★★★★(三田市より南側は狭くて走りにくい場所が結構ありますが狭路はありません)
④景色→★★★(宮津市~福知山市の景色は結構眺めも良く爽快です)
⑤施設→★★★★★(何ら困るようなものはないでしょう)
⑥観光地→★★★★(天橋立,加悦SLランド,宝塚劇場,中山寺など)
 
総合評価点
68
正規区間 起点 京都府宮津市(新大手橋) 終点 大阪市北区(梅田新道) 157.6km
実質区間
(端末重複区間)  
起点側 なし 0.0km 157.6km
終点側 なし 0.0km
重複区間
単独キロ  
上位 国道9号線⇒京都府福知山市(牧~東堀) 7.6km
国道175号線⇒京都府福知山市(下天津)~兵庫県丹波市(稲継) 36.0km
▲36.0km 121.6km
下位 国道178号線⇒京都府宮津市(新大手橋~須津) 5.1km
国道372号線⇒兵庫県篠山市(波賀野~古市) 1.0km
国道423号線⇒大阪府池田市(西本町~石橋阪大下) 3.2km
0.0km
未開通区間 なし   0.0km
海上区間 なし   0.0km
本線に並行する
主なバイパス  
大阪中央環状線 兵庫県宝塚市(宮の町15番)~大阪府池田市(豊島南1丁目) 8.3km
 
大阪万博に合わせて造られたバイパスで本線より交通量が多い
経由地 京都府 宮津市,与謝野町,福知山市
兵庫県 丹波市,篠山市,三田市,神戸市,西宮市,宝塚市,伊丹市,川西市
大阪府 池田市,豊中市,大阪市
道の駅 (1)シルクのまちかや(京都府与謝野町)【京都-2】
(2)丹波おばあちゃんの里(兵庫県丹波市)【兵庫-27】⇒175号線の重複区間にある
接続国道・高速道 【京都府宮津市】→国道178号線(舞鶴方面/京丹後・豊岡方面) 国道478号線(県道を経て宮津天橋立IC)
【京都府与謝野町】→国道312号線(京丹後・豊岡方面)
【京都府福知山市】→国道175号線(舞鶴方面)
【兵庫県丹波市】→国道175号線(加東・明石方面) 国道483号線(氷上IC)
【兵庫県篠山市】→舞鶴若狭道(丹南篠山口IC) 国道372号線(加東・姫路方面/亀岡・京都方面)
【兵庫県西宮市】→中国道(西宮北IC)
【兵庫県宝塚市】→中国道(宝塚IC)
【大阪府池田市】→国道173号線(能勢・綾部方面) 中国道(中国池田IC)⇒R176バイパスで接続
【大阪府豊中市】→国道171号線(伊丹・西宮方面/茨木・京都方面) 国道479号線(吹田・堺方面)
【大阪市】→国道1号線(枚方・京都方面) 国道2号線(西宮・神戸方面) 国道25号線(八尾・奈良方面)

●実走レポート(2010年9月) 

176号線は大阪の水準原点がある梅田新道から、京都府の辺境になる宮津までの路線ですが、同じように南北に貫く175号線とX字状の位置関係にあるので、途中の重複区間の距離が多くなっています。通称では「イナロク」とも呼ばれています。
宮津の起点は中途半端な場所で、178号線を舞鶴から走ると、宮津市内の新大手橋交差点でいきなり176号線との重複区間になります。普通は逆かもしれませんが、福知山~宮津を176号線に追加指定したため、元々からあった178号線に配慮した形になってます。表面には出てきませんが312号線もここが起点になっています。しばらく走ると日本三景の一つにもなっている天橋立に着きますが、国道はバイパスができたため、沿線から見ることができなくなりました。3路線の重複区間から178号線,312号線と相次いで分岐してから、176号線の単独区間になり、与謝峠超えになります。トンネルを含めた新しい道路で景色の良い快適道路で、あっという間に由良川の175号線に着きます。
ここからは175号線(一部は9号線との3線重複)をしばらく走り、兵庫県に入った稲継交差点でやっと176号線の単独区間になります。舞鶴若狭道と平行し、今は高速道が無料のため、比較的流れていますが、大阪市内への最短経路なので、進むほど交通量が増えてきます。城下町で有名な篠山市は市街地を外しているため、国道を走るだけではその雰囲気を味わうことはありません。三田市内に入ると4車線区間もあるぐらい道路が広くなりますが、それ以上に交通量が増えているため、流れが悪くなってきます。
三田から宝塚は「名塩越え」といわれる区間で、武庫川沿いは断崖になっているから、中国道もJRもトンネル区間になっています。昔からある176号線は峠越えになっていますが、交通量の多さの割には狭い道で、往来が大変ですね。カーブのキツい所で大型車が来ると、焦ります。住宅も山の斜面の高台まであります。名塩道路といわれるバイパスを造る計画はありますが、殆どできてません。
宝塚市内に入ったら急に4車線区間になり、JRと阪急の宝塚駅の間を国道が抜けて、宝塚歌劇場の横を過ぎたら、旧道と新道の分岐点になります。新道は中国道の側道でその延長線が大阪中央環状線になりますが、本線扱いになっているのは幅狭の旧道です。したがって私は旧道に入り、阪急線に沿って走りましたが、走りにくい道路です。走る時間帯ではかなり渋滞もするでしょう。173号線と合流する手前で大阪府に入ります。大阪府内も阪急線沿線の幅狭の道が続きます。
豊中市から大阪市内に入りますが、十三付近は交通緩和策として、北行きは外回りのバイパスがあり、基本的にそちらを通ります。そうしないと十三交差点は右折禁止になり、国道から外れてしまうためです。十三から淀川を渡り、大阪駅の横を過ぎて、西の水準原点である梅田新道の交差点で終点になります。


●沿線フォトギャラリー
前半部分(京都府区間:宮津~与謝野~福知山)
1・2→この信号が176号線の起点となる新大手橋交差点で、ここまでは178号線のみ、ここからは重複区間となっています。交差点を越えた道路標識(右側)もそのようになっています。 3→以前は天橋立の横をかすめていましたが、渋滞緩和のためにバイパスができました。
4→ちょうど天橋立の部分がトンネルになるため国道176号線から見ることができなくなりました。
(ちなみに178号線は北側から見ることが可能)
5→方向標識は「伊根」は178号線方向、「京丹後」が176号線方向の距離表示です。 6→宮津市須津交差点で178号線と分岐します。
7→すぐに与謝野町上山田交差点で312号線と分岐し、ここからは単独区間になります。 8→めちゃくちゃ空いている道です。 9→右奥に見えている山の方向にこれから向かう峠の橋が見えています。(ちょっと写真が小さいから見にくいかも…)
10・11→道の駅「シルクのまちかや」です。道路向かいには加悦SL広場があり、鉄道ファンにはもってこいの博物館があります。 12→加悦谷バイパスの目玉になっている橋
13→ちょうど9の写真と逆で、橋の上から見た与謝野町のまちなみです。かなり眺望できます。 14→このトンネルを越えると福知山市です。 15→峠を越えるとひたすら下る道になります。
 
16→走る時期・曜日によってこんなに空いている日と混む日があります。行楽日は要注意。 17→下りきったところの天津交差点で175号線と合流し、ここから36kmは175号線,9号線の重複区間を走ります。(176号線の標識は出てきません)  
後半部分(兵庫県・大阪府区間:丹波~三田~大阪)
18→丹波市の稲継交差点で久しぶりに176号線の分岐標識があります。1970年まではここが起点でした。 19→ここからの目的地は最終の大阪になっています。 20→丹波市~篠山市に抜ける新鐘ヶ坂トンネルでこの国道唯一の1km越え(=1,012m)となっています。
21→この辺りの通称名は「丹波の森街道」といわれています。 22・23→篠山市の南端郊外で372号線と合流・分岐する区間があります。重複している距離は1km程度です。
24→遠くに見えているのは現在は無料となっている舞鶴若狭道です。 25・26→三田市も近くなっていますが、交通量もなくまだ結構流れています。方面標識は有馬口・箕谷経由の神戸と176号線経由の大阪の表記になっています。
27・28→三田市市街地に入ると4車線区間の快適道路になります。たまたま空いているように見えますが、曜日や時間帯では結構混雑も考えられます。 29→新明治橋交差点で県道82号線を右折すると有馬温泉や神戸市内方面に行くことができます。
30~32→武庫川の渓谷を避けるようにつくられた区間で「名塩越え」ともいわれています。急坂・急カーブが続く区間であるにもかかわらず、交通量が多く大型車も通行し、まだ沿道に非常に沢山の住宅があるため、現在バイパス建設を進めています。右側は急坂区間が終了して武庫川の堤防沿いを走っていますが、渋滞に巻き込まれました。
33→宝塚劇場,宝塚駅の下を高架でくぐります。 34→176号線の本線は左方向の川西方面が正式なルートで直進は中央環状になるバイパス区間です。 35→先の写真では国道標識がありませんが、実際に入ると176号線のマークがあります。
36→ここで兵庫県から大阪府に入ります。 37・38→173号線も合流するとさらに交通量が増えますが、道幅が狭いため慢性的に渋滞が発生します。まだ今回の通行はマシな方です。
39→国道479号線(=内環状線)と交差する稲津町交差点です。 40・41→阪急をまたぐ高架道路は南向きの一方通行になっており、十三交差点もそのようになっています。北向きは少し西側に一方通行の十三東バイパスがあり、そちらを使います。
42→淀川を渡る橋はこちらは北向きでも渡れますが、十三バイパスは北向きの一方通行です。 43→目の前に見えているのはJR大阪駅です。 44→1号線,2号線の起終点にもなっている梅田新道交差点が終点になります。