国道197号線                 

①快適さ→★★★★★(ほぼ全線で走りやすく交通量も多くない)
②退屈度→★★★★(ヘビードライバーには少し物足りなさを感じる程度)
③整備度→★★★★(アップダウンは結構ありますが、峠越えも道が整備されて安心して走れます)
④景色→★★★★★(山・海ともかなり眺望の良い場所がたくさんあります)
⑤施設→★★(道の駅は多いですが、一般の飲食店・コンビニは少なめです)
⑥観光地→
★★★★(主なものでは歴史街道:檮原街道・大洲城下町・佐田岬めぐりなど)
総合評価点
82
正規区間 起点 高知県高知市(県庁前) 終点 大分県大分市(大道陸橋北) 224.3km
実質区間
(端末重複区間) 
 
起点側 起点~高知県高知市(中宝永町)⇒国道32号線  2.1km
高知県高知市(中宝永町)~須崎市(下分甲)⇒国道56号線 38.9km
41.0km 183.3km
終点側 なし  0.0km
重複区間
単独キロ 
 
上位 国道56号線⇒愛媛県大洲市(肱川橋北~北只南) 2.7km ▲2.7km 180.6km
下位 国道439号線⇒高知県津野町(北川集落内) 1.2km
国道378号線⇒愛媛県八幡浜市(江戸岡~保内町宮内) 5.7km
0.0km
未開通区間 なし   0.0km
海上区間 愛媛県伊方町(三崎港)~大分県大分市(佐賀関港)
 国道九四フェリーが運航(所要70分)
30.0km
本線に並行する
主なバイパス・旧道 
 
佐田岬メロディライン メロディラインが本線扱いで、旧道の23.8kmは国道指定として残っています。
(道路地図・ナビによっては国道の色で書いていないものも結構あり) 
経由地 高知県 須崎市,津野町,檮原町 
愛媛県 鬼北町,西予市,大洲市,八幡浜市,伊方町
大分県 大分市
道の駅 (1)道の駅かわうその里すさき(高知県須崎市)【高知-13】⇒国道56号線と共用
(2)布施ヶ坂(高知県津野町)【高知-8】
(3)ゆすはら(高知県檮原町)【高知-5】
(4)日吉夢産地(愛媛県鬼北町)【愛媛-3】⇒国道320号線と共用
(5)きなはい屋しろかわ(愛媛県西予市)【愛媛-8】
(6)清流の里ひじかわ(愛媛県大洲市)【愛媛-18】

(7)伊方きらら館(愛媛県伊方町)【愛媛-7】
(8)瀬戸町農業公園(愛媛県伊方町)【愛媛-1】
(9)佐賀関(大分県大分市)【大分-4】
接続国道・高速道 【高知県須崎市】→国道56号線(土佐・高知方面/中村・宿毛方面)
【高知県津野町】→国道439号線(中村方面/仁淀・大豊方面)
【高知県檮原町】→国道440号線(四国カルスト・柳谷方面)
【愛媛県鬼北町】→国道320号線(宇和島方面)
【愛媛県大洲市】→国道56号線(伊予・松山方面/宇和島方面) 松山道(大洲北只IC)
【愛媛県八幡浜市】→国道378号線(宇和島方面/伊予・松山方面)
【大分県大分市】→国道217号線(臼杵・佐伯方面)
            国道10号線(別府・北九州方面/延岡・宮崎方面) 国道210号線(湯布院・日田方面)

●実走レポート(四国:2011年8月 九州:2004年3月) 

この国道は四国から九州にまたがる唯一の路線で、間にある海上区間は「国道九四フェリー」が現在も運行されています。九州側は2004年に走っていましたが、7年越しに四国区間を完走し、全区間を走ることができました。かつては高知県の山間部や愛媛県の三崎半島は狭路の酷道がありましたが、現在は全区間で走りやすいドライブ向きの路線になっています。
起点は高知県須崎市の道の駅があるところで56号線から分岐します。経由地に檮原という場所があるから「檮原街道」という通称もあります。川沿いの緩い上りの道が続いた後は、かつては酷道の布施ヶ坂超えになります。今はトンネルなどで走りやすくなり、峠の手前に道の駅もあります。旧 :東津野村で四国最恐の439号線と交差すれば、檮原への峠道になります。旧道が千枚田などで歴史国道に指定されています。次の峠の高研山トンネルを超えたら愛媛県に入ります。
高知県はアップダウンの連続でしたが、愛媛県は大洲の中心を流れる肱川沿いに下るような感じです。鹿野川ダムの辺りは1999年に道路改良され、3本の1000m前後のトンネルを抜けます。大洲市内は 56号線と少し重複したあとに八幡浜へ向けて分岐します。八幡浜への峠が2141mの夜昼トンネルですが、40年以上前に開通していており、その当時は四国で最長のトンネルでした。現在は高速道路でも長大トンネルがあるし、四国内でもこれより長いトンネルは国道で6本あります。
この国道沿線では大洲よりも都会っぽい八幡浜の市街地を越えると、佐田岬の半島区間になります。かつては半島の南側の漁港町を結ぶような道で、ずっと酷道区間でしたが、佐田岬メロディラインの新道が半島の中心部にできたことで、三崎港まで快適に走ることができます。ただ、旧道も国道として残っている区間があり、それはまた機会があれば走ってみようと思います。
三崎港~佐賀関港までは国道九四フェリーが現在も運行されており、70分で行くことができるので四国の西部から九州に行くのは最短ルートになります。佐賀関から大分まで国道が続きますが、九州の3桁国道では最も若い番号になります。大分まで20kmなので1時間もあれば十分市街地まで入ることができ、国道10号線・210号線の交差する大道陸橋北交差点で終点になります。
 


●沿線フォトギャラリー
1→須崎市の起点は交差点角に道の駅がある場所からです。 2→大洲まで100kmちょいなら3時間で行けるような道のりです。 3→新庄川に沿って進むような道のりで、いかにも清流という感じの川です。
4→看板が道の駅っぽいですが、直販施設があるだけで道の駅ではありません。 5→「布施ヶ坂」と呼ばれる峠道は道路改良がされて国道は走りやすくなりました。旧道がかなりの酷道でしたが、現在は県道になっています。 6→峠の手前に道の駅「布施ヶ坂」がありますが、この辺りが有名な四万十川の源流地点になるようです。
7・8→四国最恐といわれる439号線と少しだけ共用します。 9→大洲まで70kmまで来ました。
10→今度は「山の駅」という名前の直販所がありました。 11→山あいの中をサクサクと進んでいきます。 12→道の駅「ゆすはら」は温泉施設もあり、ゆっくりできる場所でした。
13→久万高原・地芳峠方面の440号線と分岐します。この国道もかつての酷道と呼ばれるようになっています。 14・15→長さ1562mの高研山トンネルを抜けると愛媛県に入ります。
16→下り道が続くために、故障車の緊急退避所もあります。別の場所で見たところより勾配が適切なような感じがします。 17・18→ここが320号線の起点となる場所で交差点付近に道の駅「日吉夢産地」があります。夕方で既に閉店していました。
19→さらに大洲方面には下っていくルートになります。 20・21→道の駅「きはない屋しろかわ」は小さめの道の駅ですが、この辺りで日没になってきたので泊まることにしました。
22→八幡浜まで50kmということは、三崎港までは90km近くあります。 23→この栗の木トンネルも長さ1552mあります。 24→鹿野川ダムで湖畔を走る区間が終わります。
25→ダムを越えて下ってきたところです。 26・27→道の駅「清流の里ひじかわ」は肱川沿いにある道の駅です。早朝に来たので営業時間外でした。
28→めちゃくちゃでかい警戒標識です。普通の大きさの3倍はあります。 29→初めて三崎港までの距離が表示されました。まだ60kmちょいあるので2時間はかかります。 30→松山道の延長線にある大洲道路とまず交差します。
31→大洲市内に残っている狭路区間です。昔は至るところにこんな道があったようです。 32→国道56号線の肱川橋北交差点で56号線と合流し、少しだけ重複区間になります。 33→北只南交差点で56号線と分岐します。右側に松山道(大洲道路)があり、197号線に入ってすぐの場所にICがあります。
34→松山側からはこのような分岐ですが、宇和島側からは信号の交差点になっています。 35→長さ2141mの夜昼トンネルは四国の一般国道では7番目になります。1965年に開通した時は高速道路もなかったので四国で最長でした。 36→八幡浜はこの沿線上で一番の市街地と思います。
37→八幡浜市内の江戸岡交差点で378号線と合流します。 38→愛媛県だけあってみかん畑がたくさんあります。 39→保内町須川交差点で378号線との重複区間が終わり、197号線は三崎半島の区間になります。
40・41→道の駅「伊方きらら館」は海産物を中心に販売している店でちょっと変わった水槽でハリセンボンを見ることができました。 42→風力発電の施設が沿道にけっこうあります。
43→山をぬうようにある道が旧道の197号線です。地図によっては国道として残っています。 44→「佐田岬メロディライン」の名前の由来になっているメロディロードがあります。 45→道の駅「瀬戸農業公園」はどちらかといえば農産物を中心に販売している道の駅です。
46→佐田岬メロディラインは半島の一番高い部分をぬうようになっており、旧国道は南側の集落を結ぶようになっています。 47→新道は登坂車線なども整備されていて快適に走ることができます。 48→三崎港は静かな漁港町です。
49→この辺りが197号線の四国側終点になりここから先は佐田岬灯台まで県道256号線が続いています。 50・51→三崎港のフェリーターミナルです。右写真のフェリーで九州まで70分で渡ることができます。
52→大分市の佐賀関港です。関サバで有名な場所です。 53・54→この九州区間は2004年に走っているので海沿いのシーサイド区間ですが、現在では1006mの佐賀関トンネルのバイパスもできています。
55→道の駅佐賀関手前にある海水浴場です。海がきれいそうです。 56→この辺りで大分市の市内に入り、店や住宅も増えてきました。 57→市街中心部は4車線区間です。
58・59→大分県庁の辺りはさらに道が広くなっています。市街中心部は「昭和通り」の愛称があります。 60→大道陸橋北交差点で10号線と交差して終点になります。直進方向は210号線になります。