国道368号線                

①快適さ→★★★★(狭路も結構残っていて走りづらいところがあるが、交通量は少ない)
②退屈度→★★★★(酷道好きにはまだまだ魅力的な場所)
③整備度→★★★(仁柿峠の区間は大型車が通行できない)
④景色→★★★★(森林浴や渓谷美にはもってこいのルート)
⑤施設→★★(沿線上はGS,コンビニ,食事処などほとんどないが3箇所の道の駅がある)
⑥観光地→★★(三多気の桜,美杉村でのキャンプぐらい)
 
総合評価点
67
正規区間 起点 三重県伊賀市(八幡) 終点 三重県多気町(丹生) 72.7km
実質区間
(端末重複区間)  
起点側 なし 0.0km 72.7km
終点側 なし 0.0km
重複区間
単独キロ  
上位 国道166号線⇒三重県松阪市(粥見赤滝~粥見井尻) 1.8km ▲1.8km 70.9km
下位 国道422号線⇒三重県名張市(蔵持町原出)~津市(美杉村上多気) 23.9km 0.0km
未開通区間 なし   0.0km
海上区間 なし   0.0km
本線に並行する
主なバイパス  
 特になし   
経由地 三重県 伊賀市,名張市,津市
奈良県 御杖村
三重県 津市,松阪市,多気町
道の駅 (1)伊勢本街道御杖(奈良県御杖村)【奈良-12】
(2)美杉(三重県津市)【三重-10】
(3)茶倉駅(三重県松阪市)【三重-8】⇒国道166号線重複区間にあり
接続国道・高速道 【三重県伊賀市】→国道25号線(亀山・四日市方面/天理・大阪方面) 国道422号線(大津方面/伊賀市青山方面)
【三重県名張市】→国道165号線(津方面/橿原・大阪方面)
【奈良県御杖村】→国道369号線(榛原・奈良方面)
【三重県津市】→国道422号線(ただしすぐ行き止まり)
【三重県松阪市】→国道166号線(松阪市内方面/桜井・羽曳野方面)
【三重県多気町】→国道42号線(松阪・伊勢方面/尾鷲・新宮方面) 伊勢道・紀勢道(勢和多気IC)

●実走レポート(2010年11月) 
 この国道は三重県の山の中を突き抜ける国道で、以前は通行不能区間もありましたが、現在では全線開通しています。しかしながら、地元の田舎道からの脱却はまだまだで、狭路区間も多数残っています。また起点・終点とも三重県なので、三重県完結の国道と思いきや、少しだけ奈良県をかすめるルートになっています。後半は伊勢本街道と言われ、古来の伊勢詣りに使われた歴史街道です。
 伊賀市~名張市は生活道路で、名阪国道へのアクセス道路として利用している道路です。この辺りは住宅街になっておりラーメン屋・コンビニなどが遅くまで開いている店があり、まだ便利です。私の認識ではこの国道は名張の旧市街地のど真ん中を通っていると思ったのですが、バイパスができて市街地からは少し外れていました。名張からは名張川に沿って遡るように進みます。西側に平行して流れる青蓮寺川(=三重県道81号線)の方が渓谷がきれいでキャンプ向きですが、こちらの方はそれに比べるといまいちです。
 一旦奈良県に入って、国道369号線との交差点(ちょうど道の駅がある場所)を過ぎると、また三重県に戻ります。ここから道の駅「美杉」までは、私が大学生の時は不通区間であったので、比較的新しい道に入り整備状況もよくなっています。それを過ぎると、仁柿峠からの下りは大型車は通行困難で、まさに「酷道」といえるレベルのものでした。以前に国道422号線の探索でも通り、あまり二度・三度は通りたくないという道ですが、また来てしまいました。この酷道区間さえ越えれば、終点の勢和村までは快適な道路で行くことができます。国道166号線からの分岐から終点の42号線までは、166号線を奈良県方面から進んで来た人が、42号線の尾鷲方面や伊勢志摩に行くために使う最短距離のバイパス道路として利用価値が非常にあります。ちょうど42号線の合流点付近に伊勢道,紀勢道の勢和多気ICがあります。

●沿線フォトギャラリー
1→起点となる八幡交差点は非名阪の25号線・422号線から分岐して始まります。 2・3→元々は名張市内を通るようなルートでしたが、桔梗が丘の住宅街ができてルートがつけかえられ、上野名張バイパスとなって快適な道路になっています。4車線化もできる用地は確保しているようです。
4→165号線と交差する蔵持町原出交差点ですが、以前はここで右折して少し165号線と重複していましたが、さらに直進する比奈知バイパスができたため重複区間がなくなりました。
ただし、ここから422号線との長い重複区間になっています。
5→目標となっている松阪は恐らく166号線経由の距離と思います。 6→比奈知バイパスも新しい道なので走りやすくなっています。
7→比奈知バイパスは右側に見える比奈知ダムによって旧道が水没したために付け替えられた道路です。 8・9→従ってダムを過ぎると、本来からあった国道になるため、このような狭路が出現してきます。狭路といってもセンターラインがないぐらいで、「酷道」というレベルにまでは至っていません。
10→ここで松阪以外に久居までの距離も表示されていますが、これは奥津から三重県道15号線を走っていくルートと思います。 11→名張川を越えて奈良県に入ります。 12→369号線との交差点にある道の駅「伊勢本街道御杖」です。
13・14→すぐに三重県に戻ります。左側の杉平バイパスが開通したのは2~3年前で、旧道の方は右側のような立派な県境標識になっています。 15→でっかく書いてある「大型車通行不能」の予告標識ですが、確かにこんな快適に走っていたら大型車も油断してますね。
16→最後に開通して不通区間がなくなった飼坂トンネルです。これができるまでは県道で迂回するしかなかったです。 17→422号線との分岐にある道の駅「美杉」です。この辺りはこの道の駅以外は飲食や買い物ができる店がありません。 18→この国道のハイライトともいえる仁柿峠の酷道区間入口です。8m以上のロングボデー車は通行禁止となっていますが、もっと小さなトラックでもやばいでしょ。
19・20→しかし、この仁柿峠もバイパスの工事は行われています。(5年前来た時も同じような感じだったので着々と進んでいるとは言い難いですが…) 21→かなり狭く、落石もありそうな感じの道です。
22→やはりこのぐらいの道でやっと「酷道」といえるでしょう。こんな道を走るとワクワクするところが異常かもしれませんが… 23→おにぎりマークもあります。ただ、取り付け位置が不自然ですが…。 24→ここで酷道区間は終わりで快適な道路に変わります。5kmちょいの区間だけでした。
25→166号線と交差する粥見赤滝交差点です。ここから少し桜井方向に行きます。 26→2km弱でまた単独区間への分岐になります。 27→昔は飯南町で、松阪市に合併したため、上に付け足したような感じになっています。
28→櫛田川を立派な鉄橋で渡ります。 29→ここから最後の多気町に入ります。 30→程なくして42号線の丹生交差点に着き終点となります。伊勢・紀勢道:勢和多気ICまでは1kmほどです。