国道165号線              

①快適さ→★★★(町中で混雑し、山間部で時間を稼いで±0)
②退屈度→★★(山間道路の割には整備できていて比較的単調)
③整備度→★★★★(狭路はなし。都市部の4車線化やバイパスも順次建設中)
④景色→★★★★(渓流・高原の中を走り景観も良い)
⑤施設→★★★★★(飲食・コンビニ・GSなど店には困る部分がありません)
⑥観光地→★★★★★(當麻寺・長谷寺・室生寺・赤目四十八滝・青山高原・榊原温泉など)
 
総合評価点
79
正規区間 起点 大阪市北区(梅田新道)  終点 三重県津市(雲出本郷町)  125.9km
実質区間
(端末重複区間)  
起点側 起点~大阪府柏原市(国分)⇒国道25号線  22.4km 103.5km
終点側 なし  0.0km
重複区間
単独キロ  
上位 国道24号線⇒奈良県橿原市(曲川町東~橿原郵便局前) 4.8km 4.0km 99.5km
下位 国道166号線⇒奈良県大和高田市(旭北町)~橿原市(曲川町東) 1.9km
          奈良県橿原市(四条町)~桜井市(外山) 7.8km
国道168号線⇒奈良県大和高田市(旭北町~今里) 0.2km
国道169号線⇒奈良県橿原市(兵部町)~桜井市(谷) 5.2km
国道422号線⇒三重県名張市(蔵持町原出)~伊賀市(阿保) 7.2km
0.0km
未開通区間 なし   0.0km
海上区間 なし   0.0km
本線に並行する
主なバイパス  
大和高田バイパス 奈良県香芝市(穴虫)~橿原市(四条町) 14.4km
 大和高田市内で一部未完成区間があるがほぼ開通している。24号線との供用区間が大半  
経由地 大阪府 柏原市   
奈良県 香芝市・大和高田市・橿原市・桜井市・宇陀市
三重県 名張市・伊賀市・津市
道の駅 (1)ふたかみパーク當麻(奈良県葛城市)【奈良-5】⇒大和高田バイパス沿い
(2)宇陀路室生(奈良県宇陀市)【奈良-8】
接続国道・高速道 【大阪府柏原市】→国道25号線(大阪方面/天理・伊賀方面) 西名阪道(柏原IC)
【奈良県香芝市】→国道168号線(生駒・枚方方面/大和高田方面)
【奈良県大和高田市】→国道166号線(羽曳野方面)
【奈良県橿原市】→国道24号線(五條・和歌山方面/奈良・京都方面) 国道169号線(吉野・熊野方面)
【奈良県桜井市】→国道169号線(天理・奈良方面) 国道166号線(東吉野・松阪方面)
【奈良県宇陀市】→国道369号線(奈良方面/御杖村方面) 国道370号線(吉野・五條方面)
【三重県名張市】→国道368号線(伊賀方面/御杖村方面)
【三重県伊賀市】→国道422号線(伊賀方面)
【三重県津市】→伊勢道(久居IC),国道23号線(四日市・名古屋方面/松阪・伊勢方面)

●実走レポート(2005年7月)
 この国道は大阪→津・伊勢方面の結ぶ4国道(R25・163・165・166)で、早くから名阪国道(R25)の裏道的存在を果たしていました。全線片側1車線の道が25年前から確保されていた国道です。ほぼ全線が大阪~伊勢・名古屋を結ぶ近鉄大阪線と平行しているので、何度もクロスする部分があります。昔から奈良・大阪方面から伊勢への最短ルートとして使える道ですが、観光地を多く通るため、近年は観光シーズン(春・秋)の休日は渋滞します。
 起点の柏原市は25号線から分かれる部分にあり、すぐ奈良県に入りますが、香芝・大和高田・葛城の住宅街が多い地区の車で非常に混雑する区間になりました。香芝市の市街地に入るまでにバイパスが葛城市を経由して南阪奈道路に接続するように作られ、約9割は完成しています。従来からある方も国道指定されていますが、香芝市・大和高田市の市街地を通るので、道も中途半端に狭いのが特徴です。
 大和高田~橿原の区間は、元々は24号線との重複区間でしたが、少し南に全線高架の大和高田バイパスが開通し、24号線との重複区間はほとんど無くなりました。このバイパスは南阪奈道路に接続しているので、はっきり言って高速道路並みに走れます。ところが橿原まで全通したら、この高架部分が国道24号線となり、旧道を国道165号線・166号線にするということをしたおかげで、また重複区間ができ、166号線とのからみから非常にわかりにくくなりました。橿原市~桜井市の区間は166号線・169号線との3線重複区間となります。
 桜井から東は山岳コースに入ります。桜井から長谷寺の横を抜けて、宇陀市榛原区に抜ける西峠は標高はそれほどでもありませんが、ずいぶん登った感じになります。榛原から宇陀市室生区・名張市に抜ける部分は、アップダウンはあるものの、川沿いを進むルートなり、室生川は川遊びやバーベキューがしやすい渓谷となっています。赤目四十八滝の分岐を過ぎると市街地の雰囲気になり、名張市内を通過します。名張の東側は以前は何もなかったのですが、桔梗が丘などの大阪に通勤する住宅地が沢山増えてにぎやかになりました。近鉄で乗り換え無しで行けるので、通勤にもそれほど苦にならないようです。
 さらに進むと、この国道の最もきつい峠になる青山峠になり、昔は有料道路であった青山高原道路の分岐を過ぎると、青山トンネル・白山トンネルの2つのトンネルを越え、急勾配の下りになります。しかし、この国道は20年以上も前から現道のように2車線で走りやすい道となっていました。旧:久居市地区に入ると4車線区間となり、伊勢道の久居IC,23号線の終点まで続きます。

●沿線フォトギャラリー  
1→起点の柏原市の国分交差点はすごくややこしい表示板になっていますが、25号線を奈良方面に向かって走っていたら直進する方向になります。 2→大阪から奈良に抜ける峠道で、左手に西名阪高速が並行しています。大阪方面専用の柏原ICがあります。 3→以前はありませんでしたが、津までの距離が早くも表示されています。
4→西名阪のインターを越えて少し走ると大阪府と奈良県の県境があります。 5・6→奈良県に入ってすぐに新道バイパスと旧道の分岐があります。新道はまだ未開通部分があるため、本線はあくまでも旧道になり、側道に入る形になります。
7→168号線とはクロスで交差します。 8→右側に走る近鉄ですが、168号線の手前は南大阪線で、この写真は168号線を越えたところで大阪線です。非常にややこしいです。 9→大和高田の市内で166号線と合流し、桜井まで重複区間になります。
10→このあたりは旧24号線で立体交差のバイパスが24号線本線になったために格下げ区間になった場所です。 11・12→明らかに直進した方が早いにもかかわらず、165号線は一旦右折して24号線の重複区間に入り、右写真の四条町交差点までバイパスを走ります。直進はなぜか166号線の単独区間です。
13→四条町交差点で直進(ここは166号線との重複区間)します。 14・15→橿原市中心部の少し東で旧道と合流し、ここから166号線・169号線の3線重複区間になりますが、右写真のように165号線以外の分については全く無視されています。
16・17→桜井市内で169号線,166号線とそれぞれ分岐し、単独区間に戻ります。 18→遠くに見える高架道路は橿原市から続く中和幹線でこれは165号線のバイパスにはなっていません。
19→西国観音霊場の8番札所になる長谷寺への分岐です。牡丹と紅葉の時期は大渋滞になる場所です。 20→急坂を越えた西峠で広域農道の交差点がありますが、369号線(奈良・針方面)は左に、370号線(大宇陀・吉野方面)は右に入るとショートカットできます。 21→室生川を越える部分で、ここから室生寺に行くことができます
22→奈良県区間の最後にある道の駅「宇陀路室生」です。割と大きな施設です。 23→室生から赤目滝に向かう途中で奈良県から三重県に入りますが標識が目立たないので見落としがちです 24→名張市内は住宅地や店も増えて道路も4車線に拡幅されています
25→近鉄西青山駅は国道の上にホームがある駅です 26→青山峠手前で青山高原へのドライブウェイ入口があります。 27→青山峠を越えたあたり(津市白山地区)はいつも空いていて走りやすいです
 
28→旧:久居市内に入れば4車線区間になり非常に走りやすくなります。 29→終点の雲出本郷町交差点で23号線と合流します。