国道312号線                 

①快適さ→★★★★(交通量は若干多めだが全般を通して快適に走行できる)
②退屈度→★★★(平坦区間が大半なので若干おもしろみには欠ける)
③整備度→★★★★(姫路~朝来は並行する自動車専用道路もある)
④景色→★★★(ほとんどが川沿いの道路)
⑤施設→★★★★★(コンビニ,飲食店,GSなど困るようなものはない)
⑥観光地→★★★(生野銀山,竹田城跡,養父温泉など)
総合評価点
73
正規区間 起点 京都府宮津市(新大手橋) 終点 兵庫県姫路市(姫路東ランプ) 152.1km
実質区間
(端末重複区間)  
起点側 起点~京都府与謝野町(石川)⇒国道176号線 ▲8.9km 143.2km
終点側 なし 0.0km
重複区間
単独キロ  
上位 国道178号線
 ⇒京都府京丹後市(久美浜町向町)~兵庫県豊岡市(下宮地蔵東) 8.1km
国道9号線⇒兵庫県養父市(上野南)~朝来市(一本柳) 9.9km
国道2号線⇒兵庫県姫路市(姫路天神前~御国野) 2.9km
▲20.9km 122.3km
下位 国道482号線⇒京都府京丹後市(峰山町新町~佐野たけだ橋) 11.1km
国道426号線⇒兵庫県豊岡市(立野橋~円山大橋西詰) 1.9km
国道482号線⇒兵庫県豊岡市(鶴岡橋~祢布) 2.6km
国道429号線⇒兵庫県朝来市(朝来インター東~生野町円山) 6.9km
0.0km
未開通区間 なし   0.0km
海上区間 なし   0.0km
本線に並行する
主なバイパス  
播但連絡道路(有料) 兵庫県姫路市(姫路JCT)~朝来市(和田山IC) 63.6km
 2000年9月に全線開通,本線と起点側・終点側が逆になっている。
鳥取豊岡宮津道 京都府京丹後市(与謝天橋立IC)~宮津市(宮津天橋立IC) 6.4km
 2011年3月に開通し、2016年にさらに延伸の予定
経由地 京都県 与謝野町,京丹後市
兵庫県 豊岡市,養父市,朝来市,神河町,市川町,福崎町,姫路市
道の駅 (1)但馬楽座(兵庫県養父市)【兵庫-8】⇒9号線と共用
(2)あさご(兵庫県朝来市)【兵庫-3】
(3)フレッシュあさご(兵庫県朝来市)【兵庫-18】⇒播但連絡道朝来PA内
接続国道・高速道 【京都府与謝野町】→国道176号線(宮津・舞鶴方面/福知山方面)
【京都府京丹後市】→国道482号線(間人・経ヶ岬方面/但東・出石方面) 国道178号線(網野・経ヶ岬方面)
【兵庫県豊岡市】→国道178号線(香美・鳥取方面) 国道426号線(出石・福知山方面)
            国道482号線(出石・京丹後方面/神鍋高原・村岡方面)
【兵庫県養父市】→国道9号線(香美・鳥取方面)
【兵庫県朝来市】→国道9号線(福知山・京都方面) 国道483号線(和田山IC) 国道429号線(宍粟方面/丹波方面)
【兵庫県福崎町】→中国道(福崎IC)
【兵庫県姫路市】→国道372号線(加東・篠山・亀岡方面) 国道2号線(相生・岡山方面/明石・神戸方面)

●実走レポート(2011年3月 終点⇒起点への逆行) 
 この国道は、兵庫県の西側を縦断し、丹後半島の付け根に廻り込んで、京都府北部までの国道です。姫路~9号線までは、兵庫県姫路地区から豊岡・城崎などの北近畿方面への最短ルートだけでなく、播但連絡道路(以降「播但道」と省略します)も並行してあるために、大阪・神戸方面からもかつては中国道・山陽道からアクセスして利用する車が多くありました。現在は、その主力路線が舞鶴若狭道・北近畿豊岡道にシフトされているおかげで、播但道の通行量も若干ですが減ったのではないかと思われます。また、丹後地区においては、178号線が丹後半島を一周する路線になっているのに対し、付け根のショートカットになっているので、宮津・舞鶴から豊岡・城崎へのアクセスとして、現在でも大型車も含めた多数の車が通ります。この部分も現在京都縦貫道の延伸区間として徐々にではありますが、工事が行われております。
姫路~朝来の区間は、普通の一般国道区間と有料道の播但道が並行しており、両方とも走行してきたので、分けてレポートします。
【1.一般国道区間】
 起点は、昔は2号線の姫路天神前交差点のはずでしたが、姫路バイパスが2号線の本線になっているため、姫路東ICが起点となりました。3kmばかり単独区間を走れば、旧来からの2号線と合流し、3kmほど2号線を岡山方面に走れば、姫路天神前交差点に到着します。
ここからは北にひたすら向かいます。ここから銀山で有名な生野までは市川の川沿いに緩やかに登っていく道になります。山陽道の下を越えて少し走ったところに播但道の砥堀ICがありますが、播但道もこの砥堀~市川南が最初に開通し、北と南に順次延伸して現在のような形になりました。そのためか砥堀ICは播但道の本線みたいな入り方になっています。砥堀ICを越えたら中国道の福崎IC近くまではすごく単調な道で、正直退屈です。福崎IC付近で、川の右岸から左岸に移動しますが、福崎IC自体は播但道にしか入ることができず、播但道で通行料を払いたくない人は、福崎北か福崎南のインターで出入りしますが、それも国道とは直結されてなくて、町道などのアプローチを使います。
 福崎からさらに北に行った市川町で播但道と横付け並行に走る区間があります。生野北ICまではかなりひっついたような路線になっていますが、いくら一般道の312号線ががら空きで快調に走っても、4車線でガンガン走れる播但道に勝てるわけがありません。生野で429号線が合流し、朝来でまた分かれます。この間は429号線の重複区間表示はどこにもなく、見放された状態です。道の駅「あさご」に着く時には今度は日本海側に流れる円山川に沿って緩い下り基調の道になります。そのため「円山川リバーサイドライン」と書かれた標識もあります。道の駅を過ぎて少し走れば、ちょうど目線あたりの正面の山に竹田城跡があります。この竹田城跡を廻り込むように進んだところが、播但道と北近畿豊岡道が共有する和田山ICです。姫路から続いた自動車専用道も現在はここで終点になり、豊岡や城崎温泉に行くには一般道しかありません。さらに少し走れば一本柳交差点で9号線に突当り、鳥取方面に向けて9号線を走ります。
 9号線には「312」の重複を表現する案内標識はどこにもありません。さっきの429号線とは逆のパターンです。上野南交差点で単独区間に入り、円山川沿いを河口に向かって走ります。豊岡まで来たら進路を東に変え、178号線に合流ししばらくは重複します。しかし、178号線が丹後半島を大廻りするため、その付け根をショートカットするように直線的に走ります。与謝野町の石川交差点で福知山から来た176号線と合流して実質的な終点になります。和田山~豊岡までは北近畿豊岡道(=国道483号線)の建設が予定され、近々八鹿まで開通する情報は聞いています。2016年には豊岡までできる予定ですので、そうなれば312号線もより空いた道になるのでしょう。
【2.自動車専用道区間】
 播但道は、既に全線開通しており、2号線の姫路バイパス:姫路東ICの東寄りに分岐があり、北上します。山陽道では姫路東IC,中国道では福崎ICが播但道と直結しています。南側は4車線の高速道路ですが、神崎北ICを越えれば、2車線の対面交通区間となります。朝来町にあるサービスエリアはそのまま道の駅「フレッシュあさご」になっています。一般道と同じように竹田城跡を見れば、程なくして和田山ICの終点になります。

●沿線フォトギャラリー
1:本線区間
1→起点となる姫路東ランプは2号線のバイパスからになります。 2→最初から豊岡までの距離は表記されています。 3→新幹線と山陽本線の下を越えます。
4→2号線の本線になる御国野交差点で少し重複区間になります。岡山方面に行きます。 5→姫路天神前信号で単独区間になります。従来はここが起終点でしたが、2号線はバイパスが本線扱いなので延長したような形になりました。 6→ここからなら豊岡までちょうど100kmになります。渋滞がなければ3時間強の道のりです。
7→すぐに372号線の二本松交差点があります。山陽道へは372号線方面に行きます。 8→播但連絡道の砥堀ランプ入口です。播但道が最初に開通した時はここからでした。中国道は播但道に接続しているのでここから入ります。 9→福崎町内は歩道もないような狭い道が残っているのは、早くから播但道が開通したからでしょう。
10→福崎を過ぎると市川の川沿いに進むような道になります。 11→播但道と並行する区間もたくさんあります。夜間の道路がすいている時ならどちらを通っても所用時間があまり変わらないような気がします。 12→朝来市に入ります。
13→朝来市に入ってすぐの生野峠が太平洋側と日本海側の分水嶺になります。 14・15→近畿地区ではかなりの強者酷道になる429号線との重複区間ですが、「429」は全く無視されたような形になっています。
16→道の駅「あさご」まで来るとかなり積雪が残っていました。 17→和田山に近づくとだいぶ開けた直線的な道になります。 18→播但道が交差して和田山ICの入口となります。
19→北近畿豊岡道(=国道483号線)の延伸工事も進んでおり、2012年中に八鹿まで、2016年に豊岡まで開通する計画です。 20→朝来市の一本柳交差点で9号線に合流します。豊岡方面に行きます。 21→養父市の上野南交差点で9号線と別れ右に入ります。
22→この辺りは9号線の旧道です。 23→この宮越交差点で本来の312号線単独区間になります。冬場はかつてはかなり渋滞していました。 24→円山川に沿って進みます。
25・26→旧:日高町の市街地を外すようにバイパスが開通し走りやすくなりました。 27→円山大橋西詰交差点で426号線と交差しますが、左方向は豊岡病院までしか開通していないため重複区間になります。
28→豊岡市内の立野橋交差点で426号線と分岐します。 29→円山川を渡る立野橋です。このルートが178号線の旧道となります。 30→ここで初めて終点の宮津までの距離が出てきました。
31→178号線と合流して重複区間で県境を越えます。 32→久美浜町内で国道178号線と分岐して単独区間になりますが、宮津には178号線より312号線の方が圧倒的に近道になります。 33→この辺りはスーパーにしがきという看板が目立ちます。
34→宮津まで30kmまで来ました。 35→比知山峠を越える道は1089mのトンネルで整備されました。 36→482号線の2回目の重複区間から分岐する長岡大橋交差点です。
 
37→天橋立まであと少しのところです。 38→176号線の石川交差点で実質的な終点となります。  
2:播但連絡道路 姫路JCT~福崎ICは写真がありません
39・40→中国道の福崎ICから入るとしばらく側道みたいになって福崎北ICで料金所があります。一般国道に行く場合はこの福崎北ICから行けば、中国道以外の料金は必要ありません。南側もそのようになっています。 41→写真11と同じ場所で撮ったものです。
42→市川SAです。 43→ここは道の駅「フレッシュあさご」も併設されている朝来SAです。 44→朝来市内はトンネル区間が連続します。「第9トンネル」と書いているくらいです。
45→和田山ICの手前で本線料金所があります。2027年に無料化の計画ですがまだまだ先は長いですね。 46・477→播但道はここで終点になり国道483号線の北近畿豊岡道と合流します。今はそのまま続いているようになっていますが、2012年には豊岡方面も開通します。