国道365号線               

①快適さ→★★★★★(全線を通してサクサク走ることのできる快適道路)
②退屈度→★★★★(ヘビーユーザーには物足りなさが少しあるが軒下酷道や急な峠道もある)
③整備度→★★★★(いなべ市の軒下酷道部分もバイパスが完成,栃ノ木峠もほぼ問題なし)
④景色→★★★★(山の中を抜け森林浴には良い)
⑤施設→★★★(場所によっては何もないところがあり注意)
⑥観光地→★★★★(多良峡,伊吹山,小谷城跡,余呉湖,余呉高原,越前陶芸村など)
総合評価点
86
正規区間 起点 石川県加賀市(黒瀬) 終点 三重県四日市市(浜町) 225.0km
実質区間
(端末重複区間)  
起点側 起点~福井県越前町(梅浦)⇒国道305号線 ▲63.0km 162.0km
終点側 なし    0.0km
重複区間
単独キロ  
上位 国道305号線⇒福井県南越前町(鯖波~今庄IC) 2.9km
国道8号線⇒滋賀県長浜市(木之本IC口~木之本) 0.5km
国道303号線⇒滋賀県長浜市(木之本~田部東) 1.1km
国道306号線⇒三重県いなべ市(黄金大橋南~別名) 8.5km
▲13.0km 149.0km
下位 国道476号線⇒福井県南越前町(燧~八飯) 11.4km 0.0km
未開通区間 なし   0.0km
海上区間 なし   0.0km
本線に並行する
主なバイパス  
員弁バイパス 三重県いなべ市(大安町高柳)~四日市市(小牧町) 11.9km
 
軒下酷道の解消と東海環状道のIC交差のために新道のバイパスが2008年に全通
 全通後は旧道が一部を残して国道の指定から外れ、バイパスが本線扱いになる。
 (旧道:いなべ市大安町南金井~三重県四日市市(大沢東)が国道指定のまま)
経由地 福井県 越前町,越前市,南越前町
滋賀県 長浜市,米原市
岐阜県 関ヶ原町,大垣市
三重県 いなべ市,東員町,四日市市
道の駅 (1)伊吹の里(滋賀県米原市)【滋賀-14】⇒県道40号線を少し入った場所
接続国道・高速道 【福井県越前町】→国道305号線(越前岬・芦原温泉方面/南越前・敦賀方面) 国道417号線(鯖江・冠山方面)
【福井県越前市】→国道8号線(鯖江・福井方面/敦賀・栗東方面)
【福井県南越前町】→国道305号線(すぐに行き止まり) 北陸道(今庄IC) 国道476号線(杣木俣方面/敦賀方面)
【滋賀県長浜市】→国道8号線(敦賀・福井方面/米原・栗東方面) 北陸道(木之本IC)
            国道303号線(揖斐川・岐阜方面)
【岐阜県関ヶ原町】→国道21号線(米原方面/大垣・岐阜方面) 名神高速(関ヶ原IC)
【三重県いなべ市】→国道306号線(多賀・彦根方面/菰野・亀山方面) 国道421号線(東近江方面/桑名方面)
【三重県四日市市】→国道477号線(湯の山温泉・日野方面) 国道1号線(亀山・大津方面/桑名・名古屋方面)

●実走レポート(2009年9月 終点⇒起点への逆行) 
 この国道は3桁国道では、三重県,岐阜県,滋賀県,福井県と4つの都道府県をまたぐ国道で、太平洋側と日本海側をつないでいます。それでも実質上では200kmを切っています。ほぼ全線に渡り走りやすい道路ですが、峠道の一部で狭路が残っており、また三重県の軒下酷道も半分は国道のまま残っています。 
 四日市市を出発して、10kmちょい走ったところから軒下酷道区間に入ります。2008年にこの区間を改良するために作られた員弁バイパスが全線開通したため、大型トラックも問題なく通行できるようになりました。バイパスは東海環状道(=475号線)の建設予定部分はその用地も確保されています。員弁川に沿って走れば306号線と合流し、9kmも走れば今度は北上して岐阜県に入ります。岐阜県の旧:上石津町はゴルフ場などのリゾート施設が多く、渓流沿いの道になっています。
 関ヶ原で21号線と交差した後は、滋賀県に入り、伊吹山の山麓を走ります。21号線から8号線に抜けるショートカット道路になるため、大型トラックも多く見受けられました。木之本で303号線,8号線と重複すると、椿坂峠,栃ノ木峠越えの一番急坂区間に入ります。ここは滋賀県側の余呉高原スキー場,福井県側の国道476号線交差点までは通年走行できますが、その間は冬期閉鎖になります。今庄あたりは福井県でも豪雪地帯になりますが、365号線は市民の足になる道路なので、通年走行を可能にしています。福井県は県境を越えて「南越前町」、次に「越前市」「越前町」と、『越前』がらみの市町村名でまぎらわしいです。特に全く同じ名前で市と町を作られると、案内道路標識も作りにくく、福井県は「越前」は下に必ず市か町の字を入れて、誤解しないようにしています。越前町は以前からあったので、武生市と今立町が合併したときになぜ越前市にしたか?ということですわ。「武生市」で良かったと思います。とりあえずその武生の中心部を抜け、海まで抜ければ305号線と合流した梅浦交差点が終点になります。

●沿線フォトギャラリー
【1:本線】
1・2→四日市のほぼ中心部になる1号線の浜町交差点から分岐します。477号線もここが起点になり、数百m走れば右の写真のように分岐します。 3→しばらくは町中を走る一般的な道路の風景です。
4→大沢東交差点の案内標識を見ればわかりますが、直進方向だけでなく右方向も365号線になっています。これが軒下酷道の始まりです。 5→400mほど走ったまきの木台交差点で旧道と員弁バイパスは交差します。 6→東海環状道(=475号線)の建設予定場所になっているので橋桁だけ先に建設されています。
7→中央小橋南詰交差点で旧道が接する場所があります。 8→この真ん中の必要以上に広い分離帯は東海環状道ができるからみたいです。 9→三笠橋南詰交差点で421号線と交差します。
10→関ヶ原まで35kmということは1時間もあれば着きそうです。 11→別名交差点からは306号線と重複する区間になります。 12→9kmの区間を306号線と重複しますが、きちんと串刺し国道標識になっています。
13→黄金大橋南交差点306号線が分岐し、直進方向が365号線になります。 14→岐阜県は峠越えの途中で入ります。上石津町は現在は大垣市になっています。 15→長さ1802mの上石津トンネルは365号線では一番長いトンネルです。
16→名神関ヶ原ICはこの365号線沿いにあります。 17→関ヶ原町の関ヶ原西町交差点で21号線と交差します。 18→伊吹山ドライブウェイの入口がここです。左方向の21号線は中途半端に開通している21号線のバイパスです。
19→3つめの県になる滋賀県に入ります。 20→滋賀県に入れば終点に近い武生(=現在の越前市)までが目標地点になっています。 21→こちらの案内標識は「越前市」という新市名の表記になっています。
22・23→旧木之本町の辺りはややこしい重複区間になっており、本線は何も表記がない直進方向ですが、これは303号線と重複するので、今回は道路案内標識に従いバイパスになる左方向に進路を向けました。JRの線路を越えると8号線と重複する区間になります。
(直進方向の軒下区間は303号線のレポートを参照してください)
24→北陸道木之本IC交差点で365号線は分岐します。(=右折方向)
25→北陸道の側道を走る区間は道幅も広く快適です。 26→北陸道がトンネルに入り分岐するあたりから365号線は狭路区間に入ります。 27→栃ノ木峠から見た滋賀県側の365号線ですが、峠にスキー場があるのでここまでは通年走行が可能です。
28→栃ノ木峠の福井県側ですが、こちらは冬期閉鎖区間になります。 29→閉鎖している区間はわずかですが、この急な道を除雪するのは困難なんでしょうね 30→この476号線と交差するところからは通年走行が可能で、重複区間になります。
31→取って付け足したようなのが丸わかりの国道標識です。 32→今庄ICから少しの区間は305号線と重複します。 33→越前市の行松交差点で再び8号線と交差します。
 
34→越前市内は単調な直線道路になります。 35→山の中を越えて海岸まできた梅浦交差点で305号線と合流し、ここが実質的な終点になります。  
【2:旧道の軒下酷道区間】
旧1→旧道を調査した2009年の時は国道標識がわざわざ右に曲がるような指示になっています。 旧2→最初からこのぐらい狭い道です。 旧3→右側方向の橋桁が員弁バイパスです。
旧4→この朽ちた標識が風情を出しています。 旧5→大型車は直進しないように誘導していますが、普通車でもやめておいた方が良いぐらいの道であることが後でわかりました。 旧6→三重県道3号線との重複区間ぐらいまでが現在も国道指定のままみたいです。
旧7~9→この3枚はかつて365号線だった部分で、今は市道まで格下げされています。これが一方通行でなく国道として車が往来していたことを考えると、道路沿いの住民も非常に大変だったのではないかと思いました。