国道429号線                 

①快適さ→★★★(交通量は少ないのですが狭い峠道で走りにくい区間が多いです)
②退屈度→★★★★(酷道区間が多く残っています)
③整備度→★★★(岡山県は割と整備されて★★★★ですが兵庫県が★★です)
④景色→★★★(各峠とも見晴らしがよくないです)
⑤施設→★★★(山の中は何もありません。特にGSがないので給油のタイミングは要注意です)
⑥観光地→★★(生野銀山ぐらいでほとんどない)
 
総合評価点
59
正規区間 起点 岡山県倉敷市(竹川橋) 終点 京都府福知山市(新庄) 246.4km
実質区間
(端末重複区間)  
起点側 なし 0.0km 246.4km
終点側 なし 0.0km
重複区間
単独キロ  
上位 国道180号線⇒岡山県総社市(国分寺口)~岡山市北区(小山) 3.9km
国道53号線⇒岡山県津山市(高尾~高野) 12.9km
国道373号線⇒岡山県美作市(中町~古町) 1.0km
国道29号線⇒兵庫県宍粟市(斉木口~波賀町上野) 0.7km
国道312号線⇒兵庫県朝来市(朝来インター東~生野町口銀谷) 6.9km
国道427号線⇒兵庫県丹波市(青垣町大名草~青垣町中佐治) 6.7km   
▲32.1km 214.3km
下位 国道484号線⇒岡山県吉備中央町(上加茂~下加茂) 2.6km 0.0km
未開通区間 なし   0.0km
海上区間 なし   0.0km
本線に並行する
主なバイパス  
 特になし   
経由地 岡山県 倉敷市,総社市,岡山市,吉備中央町,美咲町,津山市,美作市   
兵庫県 宍粟市,朝来市,丹波市
京都府 福知山市
道の駅 (1)かもがわ円城(岡山県吉備中央町)【岡山-1】
(2)ちくさ(兵庫県宍粟市)【兵庫-4】⇒兵庫県道72号線を南へ5km
接続国道・高速道 【岡山県倉敷市】→国道2号線(岡山・姫路方面/福山・広島方面) 国道430号線(児島・玉野方面)
            山陽道(倉敷IC)
【岡山県総社市】→国道180号線(高梁・新見方面) 岡山道(岡山総社IC)
【岡山県岡山市】→国道180号線(岡山市内方面)
【岡山県吉備中央町】→国道484号線(高梁方面/美作方面)
【岡山県津山市】→国道53号線(岡山方面/鳥取方面) 中国道(津山IC)
【岡山県美作市】→国道373号線(佐用・上郡方面/智頭方面)
【兵庫県宍栗市】→国道29号線(姫路方面/鳥取方面)
【兵庫県朝来市】→播但連絡道(朝来IC) 国道312号線(福崎・姫路方面/和田山方面)
【兵庫県丹波市】→国道427号線(西脇方面/和田山方面)
【京都府福知山市】→国道9号線(和田山・鳥取方面/南丹・京都方面)

●実走レポート(2005年9月) 
 この国道は岡山県から京都府までの東西に長い国道で、重複区間を除いた単独では、近畿地区の国道では42号線(=426.1km)に次いで地区2位の長さになっています。元々は岡山県や兵庫県の県道でしたが、1981年の国道追加指定時に昇格しました。しかし、1981年当時は倉敷~津山までの国道で、そのまま現在に至っていたら中国エリアに分類されます。しかし1993年の最後の追加指定・見直し時に津山~福知山の各県道が昇格して429号線になり、現在に至ったわけです。このような経緯を持つため交差する道路との重複区間が多く、つぎはぎのような路線になっています。同じ近畿地区で少し北側を東西に走る482号線もそのようになっています。初めてトライしようと思った時は、九州ドライブからの帰り道についでに行こうと倉敷から走り始めましたが、あっという間に日が暮れて夜を走るには不安がある道なので津山で断念しました。 
 2号線からの分岐は少し変わっていて、旧道の2号線を最初は使うため、2号線バイパスと再度交差するルートになっています。倉敷のど真ん中を抜けた後は、吉備路を通り抜け、180号線と合流し、津山に向けてほぼ直線最短距離で進みます。この区間が最初の429号線指定区間で、比較的走りやすい道です。これだけの国道であれば、酷道の★マークはついていないし、評価点も上がっていたと思います。
 津山市内は全て53号線との重複区間になり、津山市街を抜けてから単独区間になります。それでも美作市大原を抜ける岡山県内はまだ走れます。兵庫県との県境になる志引峠を越えてからですわ。酷道が延々と続くのは…。宍粟市から朝来市に抜ける高野峠は標高750mながら冬期閉鎖になります。除雪車も入れんわけですわ。だから自然に降って自然に溶けるのを待つしかないということです。どの峠も杉木立にあるから見通しわるいですね。時折地元の車と思われる対向車があるので、気を許せません。宍粟市・朝来市・丹波市の方の重要な生活道路になっているので、平日でもそれなりに交通量があります。特に最後に京都府を少しだけ走りますが、その県境を越える榎峠がまた非常に狭い酷道で、そこいらの林道レベルの道ですよ。
 また中国エリアを攻略する際に、ついでに立ち寄って見てその後どうなったかを検証してみます。

●沿線フォトギャラリー
1→2号線の竹川橋交差点から分かれて429号線が始まりますが、再度2号線と交差します 2・3→岡山県内(津山まで)はこのように改良された走りやすい道になっています。
4・5→しかしながら道路改良が未だ進まず県道昇格時のままになっている場所もあります。 6→旭川ダム湖を鉄橋で渡ります
7→休乢(やすみだわ)という峠越えの旧道を回避するために660mほどですがトンネルができました。 8→53号線の高尾交差点で重複区間に入ります。標識はありませんが左方向です。 9→津山市の郊外から429号線の単独区間が始まります。
10→373号線を越えるとさらに登り勾配がきつくなります。 11→標高674mの志引峠で兵庫県に入ります。 12→兵庫県側はいきなりの酷道です。県道時代にどの程度整備していたかで差が出るのでしょう。
13→この辺りが旧千草町の中心部で兵庫県で見たら相当の田舎です 14・15→千草町~波賀町(29号線交差点)は1.5車線道ながらまだすれちがいにも困らない道路です。
16→「大型車通行困難」という予告標識があるということはこの先の酷道ぶりを予感させます 17→道が急に狭くなりここからが難所の始まりです 18→注目点は左のカーブ標識ですが、そこまで露骨に書かんでも…という表示です。
19・20→確かにこの狭路とカーブと急坂では大型車には厳しいでしょう。 21→標高750mの高野峠です。冬期閉鎖される区間です。
22→高野峠からの下り道はもっと厳しいです。上から真下が見えるような場所もあります。 23→間髪いれずに17km先の大型車通行困難標識があります。 24→その17km先まで行ったらやっぱり狭かったです。
25→生野銀山の近くにある生野ダムです。 26→427号線に向かう途中はまだ広いところもあります。  
27・28→生野~丹波の青垣峠越えも幅の狭い狭路が存在しています。 29・30→427号線から分かれて最後の単独区間にも通行困難標識がありました。高架の道路は483号線(北近畿豊岡道)です。
31~33→この榎峠の酷道がいちばんえぐい狭さです。峠で兵庫県から京都府に入ります。
34→最後は快走できる幅広の直線道です。 35・36→9号線と合流する新庄交差点が終点になります。