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価格カードについて(その1)

価格カードについて(その1)

今回のテーマに選んだのは、「価格カード」です。
最近はスーパーなど他の小売店でも同じですが、レジでの処理はバーコードなので、昔みたいに商品の1つ1つに値札のタグをつける必要がなくなっていますが、買う人にそれがいくらで売っているかを周知させるために棚に価格の表示をするのは当たり前です。

コンビニというのは、少量他品種で、店舗面積の割には扱っている商品アイテム数が非常に多く、また各メーカーの新商品をテスト販売することも多いため、入れ替わりが激しいのが実情です。
そういう背景から、スタッフさんが価格カードも間違いなく入れ替えする作業が日常茶飯事のように行われています。

私がやってきた調査の中で、価格カードの入れ忘れ・入れ間違いがないかを見ることは、重要な内容の1つと考えています。
理由は、間違っていることで、会計時にトラブルが起こりやすく、当然ですが全面的に店側に非がある案件だからです。
商品の乱れや掃除の不徹底は、多少のレベルなら指摘内容として報告はしても、評価点数を下げることまではしない事も結構ありましたが、価格カードに関するミスは、サンプリング調査ではありますが1つでも発覚すれば、厳しく評価ランクを下げていました。

では実際に見てどのくらいの割合で、商品と価格カードの不一致・入れ忘れがあったか予想できるでしょうか?

結論から言うと、あるアイテムを除けば、1000店舗で1~2店舗ぐらいしかありません。
そのぐらいスタッフさんはきちんとやってくれています。
ところがあるアイテムに限っては、指摘内容に値するレベルなのが、2~3割のお店(先ほどの言い方をすれば1000店舗見れば250店舗ぐらい)もあるのです。それはアイスクリームです。

アイスクリームはアイス用のケースに入って売られていますが、ケースの中はどこの店も、いくつかのカゴで仕切られており、そのカゴには1~3種類ぐらいの商品が入っています。お客様に取って見やすいのは仕切り毎に該当する商品の価格カードをつけている状態です。でもそういう風にしているお店はセブンイレブンは100%に近いですが、他の店は5割もなく、アイスケースの背面に価格カードを並べているケースと、サークルKサンクスのように透明シールの価格カードをガラスの蓋に貼っているようなケースなどがあります。ところが位置が全然合っていないとか、該当する商品の価格カードが見つからないことが結構多いのが実情です。最悪の店は商品写真のない価格カードがついている店で、これは値段を調べるのに商品名の文字で探さなければならないので、非常に手間です。
アイスケース
その中で愛媛県のファミリーマートで見つけたのが写真のような事例です。
これは背面にありながらもこの列にあるのはこの商品と明記して価格カードをつけているので、個別の仕切りにつけているのと同じくらい見やすかったです。
こういうところにお客様の立場にたった気配りができるかどうかの店毎の資質の差が出ていると感じました。

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