今回のコンビニ珍百景は宮城県です。
この店は「ファミリーマート志津川清水浜店」で、宮城県南三陸町にあります。
場所を聞いてピンと来る方もいると思いますが、2011年3月の東日本大震災で、町が壊滅した場所です。
私は震災後2年を経過して行きましたが、このコンビニもプレハブの仮設店舗で、近くには駅も住宅もたくさんあったのですが、未だにコンビニ以外は何もありません。国道45号線の沿線にありますが、離れた高台に残っている家の人、がれきなどの撤去作業を行っている人などのオアシス的な存在になっています。ただ夜になるとほとんど人もいない場所なので、7:00~20:00の13時間営業です。
三陸海岸沿いの店は、今年になって岩手県の宮古市から宮城県の女川町までほとんどの店に行きました。
途中に、釜石・大船渡・陸前高田・気仙沼・南三陸などの町があります。
2年以上経った今も、がれきの撤去はだいたい終わっている感じですが、住宅や商店などの再建はほとんど進んでいない場所が多いです。鉄道も寸断されたまま、場合によっては津波で水没した鉄筋コンクリートの建物がまだ残っているものもあります。
写真の店も右奥に三陸鉄道の清水浜駅があるのですが、原型をとどめていないくらいの状態です。
その中でコンビニの復興の早さは、目を光るものがあります。
この三陸沿線には、ファミリーマートとローソンしかありません。あれだけ露骨に競合店をオープンしているセブンイレブンは1軒もありません。震災前からなかったのは事実ですが不思議です。
ローソンは岩手県大槌町の1店舗を除けば、全て仮設でない普通の店です。復興力のパワーに関心させられます。
この店も含め三陸沿岸のコンビニは本当に頑張っている様子が店を訪問しても感じられました。接客レベルが平均して高いです。
他府県の方もこちらの方に行く機会があれば、是非休憩がてらに立ち寄ってあげて下さい。
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