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日本のコンビニを様々な面から研究し、コンビニを使う人・コンビニを経営している人へのアドバイスです

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整理・掃除関係

入荷商品の棚上げ

1つ前のテーマで紹介した商品の品揃えに関係する話です。

いろいろな店を訪問する中で、偶然納品のタイミングで訪問することもありました。
結構、店によってその対応に差が出てますね。

特に、コメントしたいのは、もう棚がスカスカになっている状態の店です。
普通なら、売れる機会を増やすために、すぐにスタッフさんが、入荷の処理をして、棚に並べていくべきなのですが、レジの対応に追われていて、なかなかコンテナから棚上げしていない店があることです。
もちろん、お客様を待たせるのは申し訳ないので、行列ができてきたら応援対応することは全く正しい対応と思いますが、ある程度役割分担をして、1人は商品を並べる作業優先で、レジ対応はできるだけもう1人の人が頑張るような流れも必要な場面があると思います。
レジ2台で3人のスタッフが居るなら、なおのこと1人はこの作業に専念すべきです。

お粗末な事例としては、棚がスカスカのくせに、納品した商品はコンテナに置いたままで、レジ内で談笑しているような店もありました。いくらお客様が少ない時でもそれはよくないと思います。

店長さん・リーダーさんもそういう場面はよく見て適切な指導・改善をよろしくお願いします。

販売期限の管理

私が行った各コンビニ店の調査では、「販売期限が守られているか?」という点も見てきました。

一般の消費者にとって「販売期限」というのは、目に見えるものではないので、補足説明をします。

「消費期限」または「賞味期限」というのは、各商品に印刷されて明記しているから、店頭で見ればわかりますよね。
消費期限はその商品の品質が損なわれずに食べる期限を製造元が印刷しているもので、その期限を過ぎたから腐って食べられないとは一概に言えませんが、保存方法さえ間違っていなければその期限までは味などを含めた品質を保証する期限です。消費期限が切れた商品でもある程度であれば問題なく食べることができるのも事実です。

では、販売期限とは何かというと、その店舗で販売しても良い期限日で、これは個々の商品によって消費期限の何日前と決められています。その根拠は、消費者がすぐに食べたり調理するものは、消費期限に近いところまで販売しているし、菓子・調味料・カップラーメンなどある程度家庭内でストックすることが想定される商品は、消費期限よりかなり早めに店頭からは撤去されます。

コンビニなどでは、店内の商品を整理する時に、販売期限を確認して、その期限が近づいているものを手前に出したり、期限が過ぎているものを撤去したりする作業を随時行っています。
私が見たのは、その撤去すべきものが漏れているかどうかを、3つぐらいのアイテムに絞って確認しました。
その1つはパンですが、パンは買ったお客様はすぐに食べるという前提から、消費期限近くまで販売しており、消費期限当日のものは撤去するか、わかりやすく別コーナー・シールで区別して値引き販売するかのどちらかです。セブンイレブンに限っては消費期限に時間まで明記しているので、午前中なら当日の夜が消費期限のものでも普通に販売しています。

では、私が調べた3アイテム(=何を見たかは守秘義務もあるので出しません)で、守られていない店はどのくらいあるでしょうか?
(さらに…)

コンビニのトイレ(その6)

コンビニのトイレシリーズの最終回です。
各店がやっている工夫について、もう少し紹介します。

トイレの壁をよく見たら、いろいろな掲示物を見かけます。
何もない店の方が多いのですが、頑張っている店は有効に活用しています。

多いのは、今やっている特売品やポイントアップなどの宣伝、ポイントカードの入会キャンペーン、もう1つはパートなどのスタッフ募集です。まあ店の宣伝活動を有効にしているので、これも店独自の工夫改善の一例と思います。

1~2%ぐらいの確率で、店の宣伝とは全く関係ない掲示物を見かけることがありました。
お店のオーナーが写真を撮るのが趣味で、行ったところの風景写真を紹介している店もありました。
犬を飼うのが好きで、犬の写真を貼っている店もありました。

一番、おかしかったのは千葉県にある店で、たぶん隣に貼っている制服のイラストからファミリーマートと思いますが、非常におもしろかったので、写真に撮りました。
どちらかというとコンビニ珍百景に紹介したいような店です。

トイレ貼り紙

コンビニのトイレ(その5)

コンビニのトイレネタは結構あります。
指摘ネタはその2~その4で出したものがほとんどと思いますが、トイレには店独自の工夫もできる場所であるので、あと2回ぐらいでそのような工夫の例を紹介します。

床マット 子供用便座

左の写真は、簡易マットです。
荷物を置いたり、女性の方が破れたストッキングを着替えるためなどに使っていただくように、置いています。
店によっては、これがすのこ板みたいなものが立て掛けている店もありました。
ちょっとびっくりしたのは、余裕で2~3人は立てるような大きなすのこ板のある店がありましたが、そういう事例は別として、このような気配りはいいことだと思います。

右の写真は、子供用便座です。百貨店のトイレでも見たことはありますが、コンビニの洋式トイレでこのような気配りをしている店もいくつか見かけました。

このような気配りの例は、他に花を置いたり、便座に刺繍を貼ったりする例などを見かけましたが、全て店のスタッフさんの発想による一工夫です。意外とお客様はこんなところに感動して、店を選べる環境にある場所でも「またこの店に来たい!」と思い、結果的に固定客を確保できる手段になると思います。

コンビニのトイレ(その4)

コンビニのトイレについて、できていないことが2つあると言ったことの2つ目の話です。

最初に結果だけ言いますが、できていないところの割合はトイレが設置されている店舗の15~20%でアウトです。
では拡大写真を見せますが、何かわかりますか?
上着かけ1
(さらに…)

コンビニのトイレ(その3)

トイレ大小混在

コンビニトイレで写真のような配置になっているような店舗をいくつか見かけました。
男子小用のトイレがある店はセブンイレブンには結構あり、最近はファミリーマートでもよく見かけます。普通は別個室になっているのですが、写真のように一緒の個室に2つあるものがあります。

でも、これ意味があるのでしょうか?
あかの他人は当然のこと、知り合いや身内でも同時に使うことなんて、普通にはありません。せいぜい小さなお子様を持つ親子ぐらいでしょう。

なんか経費のムダのような気がします。

コンビニのトイレ(その1)

コンビニのトイレほどきれいで快適な空間は、なかなかありません。

百貨店・駅・空港よりも当然いいと思っています。
タクシーのドライバーをやっている時は、1日に何回かはトイレに行きたくなりますが、公園などの公衆トイレを使うことはほとんどなく、駐車場付きのコンビニがあればそこに立ち寄ります。そのおかげで、京都市から京田辺市くらいまでの約500ヶ所のコンビニの位置は全部覚えました。

私はきれいなトイレをお借りしたお礼の気持ちとして、ジュース1本,たばこ1箱でもいいから何か買い物はします。
「トイレだけの使用でも歓迎します」という貼り紙が、確かファミリーマート店でしたが、そんな親切なところもありましたが、いつも買っています。

まめに掃除してくれているところや、紙などの補充はきちんとするところまでは、当たり前ですが、トイレに関していえば、各店舗の独自の工夫ができる空間です。具体的な事例などは2回目以降で紹介しますが、いろいろ関心する事例があり、写真もたくさん撮りました。

逆に改善して欲しいことも、いろいろあります。

ちなみに、「紙が切れてなかった」という事例は、これだけ多くの店を見て0件でした。今装着しているペーパーの補充がおいてない店はいくつかありましたが、個室内に収納棚がある店が多いので予備ペーパーもきっちりある店が大半です。
便器が汚れたままというのもほとんど皆無で、床に紙くず・土汚れがあるのが5%ぐらいです。床の汚れは使っている人のマナーの問題が大半ですが…。スタッフさんも1~2時間おきぐらいしかチェックできないと思うのでまあいいんじゃないでしょうか?

意外とよく見つかった不具合は2つあります。これをその2とその3でお話します。

コンビニの駐車場(その4)

駐車場ネタの最終回となります。

あまり関西や首都圏の店舗には関係ないような話ですが、2013年の2月頃は北陸・東北地区のお店をたくさん見てきました。
といえば、何がテーマになるかというと、「雪」です。

この年の積雪量ははんぱじゃなかったのは皆さんの記憶にもあると思います。
青森県の酸ヶ湯温泉では観測新記録の500cm以上の積雪になったりしたし、ちょうど青森県弘前市で市内の積雪量が想定外になって交通マヒが起きたりしましたが、そのニュースが話題になっている時に秋田県・青森県に居て大変なことになりました。

私の住んでいる京都でも雪は積もることがありますが、10cm積もっただけでもパニック状態になるのに、北陸・東北日本海側は強烈ですね。コンビニの駐車場も除雪した雪が駐車場の隅に積み上げられて、それは要塞みたいに3~5mぐらいの壁になっていました。

雪のあるところに住んでいる人はわかっていると思いますが、コンビニの駐車場の除雪の仕方知ってます?
福井県ぐらいにまだ積雪が少ないところは、プラスチック製の除雪スコップでスタッフさんが雪かきをしてやってますが、富山県とか新潟県ぐらいになると、そんな程度で追いつくわけがないので、入口付近に穴のあいたホースを設置して、水をまいて雪を溶かしていました。山奥の店や東北地方に行ったらそれでも追いつかないし、気温が氷点下10℃ぐらいになるので、水をまいたらすぐ凍る危険性もあるので、大型ブルドーザーでかき取るように除雪しています。
写真は山形県のファミリーマートと思いますが、人を通るスペースを上手につくって入りやすいようになっています。

私が見た中で、問題と思ったパターンが1つありました。
山形県とか秋田県のあの半端じゃない積雪であれば、水をまいたところで全然溶けないです。それを水をまいたために水の落下点付近だけ溶けて、それが駐車場をボコボコにしたり、場合によっては大きな水たまりになっているため、車も停めにくいし、道路から歩いてきた人は駐車場内を歩く場所にも困る次第です。
この場合は、ブルドーザーで雪をかき取って平地にするだけの方がいいと思います。
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コンビニの駐車場(その3)

各コンビニの駐車場が大型化していく傾向の中で、駐車場の普及率が悪いコンビニが1つあるんです。

それはローソン系列の「ローソンストア100(愛称:100ロー)」です。

調査では30~40店舗は見たと思いますが、車をゆっくり停めることができたのは片手で数えるほどしかありません。
いつも路上にハザードつけてさっさと買い物にいくか、やばい場所ならコインパーキングに停めてました。

たぶん理由は2つあると思います。
1つは、都市部の駅前・繁華街に店舗が多いので、そのような場所なら別に100ローでなくても駐車場がないコンビニが普通だからです。あまり郊外の幹線道路沿いに100ローはありません。
もう1つは100ローのお店は、昔別のコンビニでつぶれた場所をリニューアルしてオープンしている店が多いために、旧タイプの駐車場なしのコンビニが多いからです。
たまに広い駐車場付きの跡地を100ローにしたものは、かなり広い駐車場になっている店もあります。滋賀県守山市でそのような店も見ました。