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業界情報

ポイントカードについて(その4)

ポイントカードの話の最後です。
今回は、貯まったポイントの上手な使い方などについてです。

1.端数切りに使う
Tカード、ポンタカードなど現金でも使えるポイントカードは1Pt=1円換算で使えますが、各コンビニで支払う時に、微妙な端数が出た時に端数分だけポイントを使うこともできます。
例えば、会計した合計金額が2,005円としたら、3,000円出して995円分の小銭がじゃまなら、5円だけポイントを使えば良いのです。
チャージタイプのナナコやWAONでは元々小銭いらずなのであまり関係のない話です。

2.ローソンはクーポンで利用するのがめちゃくちゃお得
ローソンは、数量限定で新商品などのクーポンを発券でき、そのクーポンを発券して30分以内に買い物すると良いのです。
普通にポイントで買い物をすれば先ほど説明したように1Pt=1円にしかなりません。
ところがクーポンは200円ぐらいの商品が90ポイントぐらいで発券できます。商品によって必要なポイント数は変わりますが、お得なものなら1Pt=4円ぐらいの価値になるものもあります。
では何がその対象になっているかは、基本的には店内にあるLoppiの端末でカードを読み込ませて見ないとわかりません。たまに店内のイベントコーナーにこんなものがありますと現物を並べてくれているのもありますが、それは一部のお店だけです。
ローソンで毎月発行している冊子には一覧でその月内の分は全て載っています。
火曜日と金曜日に新しく追加されるので、その日なら確実にクーポンをゲットできますが、数量限定であるがゆえ、早ければその日の晩には予定数終了となることもあります。
人気のない商品や限定数が多いものなら1週間以上残ることもあり、1日2枚枠を守れば、毎日ゲットできます。
それと、このクーポンでタダでもらった商品にも元々の購入金額の1%のポイントや対象になっていればボーナスポイントももらえるので、会計時にポイントカードを出すのを忘れないでください。

3.Tポイントカードは「ファミマTカード」で所有しておくのがお得
Tカードを付随しているクレジットカード・ポイントカードは提携店が非常に多いからたくさんの種類があります。しかし、ファミリーマートで最も買い物をする頻度が多い方ならファミリーマートが発行する「ファミマTカード」を持っておくことをおすすめします。
まず年会費は永久無料で、ETCカードも必要なら無料で作れます。
いちばんお得なのは、値引き対象商品は「ファミマTカード」の会員だけさらに5~20円値引きとなります。

いろいろポイントカードについては言いましたが、よく利用する店は面倒くさがらずに上手に活用してください。
かなり改善はされていますが、店の人は有無確認を聞かない店も多いので、自分から積極的に出してください。

ポイントカードについて(その3)

ポイントカードのお話第3弾は、私もいろいろ研究した上手な貯め方について、取り上げます。

もちろん基本は買い物ですが、付与ポイントは0.5~1%程度しかないので、数百円の買い物が主体のコンビニではなかなか貯まりません。ところが同じ買い物でも、爆発的とまではいかないものの、かなり早く貯まるいくつかのコツがあります。
私がポイントを結構使う割には減らないのも、少し意識しながらお店を選んでいるからです。

1.ボーナス付与ポイントに着目する。
 同じ種類のもので、特定の品目にこだわらないのであれば、ボーナスポイントがあるものを購入する。
 例えば、「缶コーヒーが飲みたい」と思った時に、ジョージアなら何もないが、サントリーなら10Ptのおまけがあるならサントリーの缶コーヒーを買うなどです。菓子でも同じです。ポテトチップスが食べたい時に、ある商品なら20Ptおまけがあるなら、味にこだわりがなければそちらを選ぶ方が得です。500円以上の商品なら100Pt以上もおまけがある商品があります。
 おまけポイントはお店がカードをつけ忘れてさえいなければ、すぐにわかります。
 対象商品はローソン・ファミリーマート・サークルKサンクスなら火曜日に、セブンイレブンは月が変わると変わることが多いです。
 一番かしこいのは、各店で何が対象商品かを知っておけば、買いたいものを買う店を選んで、ポイントを稼ぐ方法です。

2.タバコはローソンで買う。
 タバコはどの店もポイント付与対象外商品ですが、来店ポイントはあるので選べるならローソンを選んで買っています。

3.コピー・デジカメプリントはセブンイレブンを使う
 セブンイレブンのマルチコピー機はナナコ決済ができるコピー機です。いちいち小銭も必要ないというメリットもあるし、1ヶ月の利用分を合算してポイントを付与してくれます。

4.意外なものでもポイントは付与されます。
 雑誌類は対象外と思いきや、ローソンもファミリーマートも1%の付与がありました。
 宅急便関係も付与されます。今までの経験上、宅急便は店員さんにカードの有無確認を聞かれたことがないこのでこちらから出しましょう。ちなみに公共料金の支払いやネットショップの受け取りはどこでも対象外のはずです。

5.火曜日と土曜日はファミリーマートに行く。
 毎週火曜日と土曜日は付与が2%になります。祝日でもそれは関係ないです。
 お店は「2倍」と宣伝していますが、正確には2倍ではありません。
 1%の時は99円以下は切り捨てですが、2%の時は49円以下が切り捨てになり、2倍+1Ptの時もあります。

ポイントカードについて(その2)

ポイントカードについて、今回はレジでの接客対応について、焦点を当てました。

現金払い・クレジット払いなど基本的に関係なくポイントを付与する店は、「Tカード」のファミリーマート・スリーエフ、「Pontaカード」のローソン・ローソン100がありますが、このような店ではレジで会計をする際に、まず一番先にポイントカードを持っているか確認し、あれば先にカードを通す(またはバーコードで読み取る)作業をするのが、正しい対応です。
チャージが原則のナナコやWAONカードみたいなものは、店員さんから「お持ちですか?」と聞かれることはレアで、基本はお客様から提示するカードです。
私が勤めていたタクシー会社でも、グループ共通のポイントカードがあって、お客様に行き先・道順などを確認したら、次にお尋ねするのはポイントカードの有無確認です。

対応として間違っているのを列挙すると、
1.レジで会計をしてから、ポイントカードの有無を聞いてきた。
   これは、カード値引き商品などがあるファミリーマートでは値段が変わるので好ましくない。
2.スリットしてすぐに返さない
   クレジットカード機能もついているものが多いので、お客様に不安感を与える。
3.両手で丁寧に返さずに、片手で渡したり、レジ台に置いて返した。
   上から目線のような印象があり、雑な対応のように感じる。
4.こちらから出すまで何も聞かない
   これは論外。最悪なのはお金を出していたら勝手に会計を済ましてしまうケース。
と、いろいろあります。

本部の方から見れば信じられない結果と思いますが、ファミリーマート・ローソン関係なく、この対応が全部できている店は、1/4程度しかありません。接客応対でやるべきこととして一番できていない内容ではないかと思います。

ちょっと「むっ」と来た事例として、お客様によって聞いたり聞かなかったりするスタッフさんがいて、ポイントカードが好きそうな主婦層にはきっちり確認するのに、私みたいな中年の男性は持っていないと思って何も聞かないということがありました。外見だけで判断するのはトラブルの原因です。

私は小銭入れとカード・札入れの財布は別にしている都合上で、いつも小銭を出して、カードを出す習慣があるのですが、先に何も聞いていないのに、カードを出した時に「最初に出してください」と半分怒られた口調で言われた店がありました。これは接客応対として最悪です。確か富山県のファミリーマートだったと思います。普通は最初に聞かなかったことですまないと感じて、レジを打ち直してくれるスタッフさんが大半なんですが…。

それと、ローソングループはバーコード読み取り式なんですが、使っていくうちにバーコードがこすれて読み取りが困難になります。新規で作ったカードが8ヶ月でダメになりました。
あのカードには磁気で読み取る部分もあるので、スリット式に変えて欲しいです。

ポイントカードについて(その1)

このテーマは、結構いろいろコメントしたいことがあるので、いくつかに分割させてもらいます。

今回はまずコンビニが提供しているポイントカードについて整理します。
広範囲に渡って多くの店で使われるのが「Tカード」ですが、これはファミリーマートとスリーエフで使うことができます。通常の還元率はファミリーマートが1%で、スリーエフが0.5%ですが、火曜日と土曜日のファミリーマートは2%になります。
同じく広範囲に渡って使われる「Pontaカード」ですが、これはローソンで使うことができます。通常の還元率はローソンが1%、ローソンストア100が0.5%です。
セブンイレブンは「ナナコカード」があり、この還元率は1%です。
サークルKサンクスは「カルワザクラブカード」があり、この還元率は1%です。
ミニストップはイオン系列店共通の「WAONカード」があり、この還元率は0.5%です。
ただ、セブンイレブン・サークルKサンクス・ミニストップは先にチャージしないとポイントが付与されません。

また、関係するクレジットカードで支払うことで、その分でもポイントが貯まるものもあります。

私はミニストップとサークルKは買い物の頻度が少ないから作っていないのですが、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート・ローソン100は調査の仕事抜きでも結構行くので、全部カードを作っています。
貯めたポイントをさんざん使っているのですが、Tカードで3,000Pt、ローソンで2,000Pt、ナナコで1,000Ptは保有しています。

その2ではこのポイントカードに関係する接客応対について、その3では効率よくためる方法、その4では上手な使い方を紹介する予定です。

島のコンビニ

日本全国5万店舗を超えるコンビニ業界で、飽和状態にはなっているものの、なかなか立地しにくい場所があります。
それは島です。

島といっても、淡路島(兵庫県)・天草(熊本県)・しまなみ海道(広島/愛媛県)のように、道路でつながっている島は結構店がありますが、孤立している島はなかなかコンビニがありません。
理由は簡単です。おにぎり・弁当・PB商品など各ブランドの配送センターから1日数回各店舗に専用のトラックが巡回して配送しているのですから、陸続きでない島は、フェリーを使うか空輸するかでないと配送できないのですから、店を作っても輸送コスト高になるので、結果として店が作れないわけです。
沖縄本島はその中に配送センターもあるので例外ですが、他はたった数店舗のために配送センターを作るわけにもいかないと思います。

私が各コンビニの公式Webサイトで調べてみたら以下のように、頑張っているところがありました。
大手よりその地域に特化しているブランドの方が、宮古島を除けば独占的に販売しています。
もし、抜けなどの情報があれば、また追加します。八丈島・隠岐・五島列島・与論島なんかありそうですがないんでしょうか?
★利尻島(北海道) セイコーマート3店舗
★礼文島(北海道) セイコーマート1店舗
★佐渡島(新潟県) セーブオン9店舗
★小豆島(香川県) セブンイレブン6店舗
★壱岐(長崎県) ポプラ1店舗
★対馬(長崎県) ココストア1店舗
★種子島(鹿児島県) エブリワン2店舗
★奄美大島(鹿児島県) エブリワン6店舗
★徳之島(鹿児島県) エブリワン3店舗
★石垣島(沖縄県) ココストア18店舗
★宮古島(沖縄県) ファミリーマート10店舗 ココストア11店舗

サークルKサンクスへの疑問

サークルKサンクスさんはコンビニ業界では4番手になるグループです。
この調査をして、疑問になることがあります。

なぜ、「サークルK」と「サンクス」の2つのブランドを共存させて置くのでしょうか?

店舗数的にはほぼ3000店舗ずつで五分の割合です。
ただし、地域的に見れば、東海・北陸はサークルKがほとんどですし、東北・四国に行けばサンクスが大半です。
いろんなしがらみがあるからできないという事情もわかります。
でも、売っている商品に大差はありません。

大手3社から引き離されている現状を考えると、ここは「ブランド統一化」というのも視野に置かないと、この差はますます広がる一方ではないかと思いました。どっちにまとめるかは地域的な偏りがあるから非常に難しいし、私はどっちがいいという判断はつけられません。

ファミリーマートがam/pmを吸収した時も、紆余曲折したという経緯は知りました。
でも、思い切ってファミリーマートブランドに統一した結果、既存のam/pm店も売り上げを伸ばした実績があります。
ローソンもSHOP99を吸収した時も、ローソンブランドを浸透させるために、全店舗をローソンストア100という名称に変更しています。
確かに利用者にとって、おなじみのブランドがなくなることは寂しい限りですが、サークルKサンクスを成長させていくためには、何か思い切った戦略みたいなものが必要な時期にきていると思いました。

京都市内のコンビニ店舗分布

私が住んでいる京都市は11の区がありますが、私が言う12社のフランチャイズコンビニチェーンはこのブログを書いた2013年8月10日の時点で、621店舗もあります。京都市だけで見れば完全に飽和状態といっても過言ではありません。つぶれる店・新しくできる店・屋号が変わる店などまさにタケノコ状態です。

他の地域より駐車場のない都市型コンビニの割合も高いですが、伏見区・山科区・西京区・北区など郊外になる地域では、駐車場を広く取っている郊外店の方が圧倒的に集客は良いので、ここ数年の傾向を見ると、新しくできる店は駐車場を広く確保している店が多いです。

では、各ブランドがどのように分布しているかというと、12社のうち8社もあります。
ないのは、セーブオン,スリーエフ,セイコーマート,ココストアだけです。
ココストアは最近まであったのですが、全部つぶれました。
残りの店舗割合を全部調べました。
(さらに…)

コンビニの種類

コンビニの種類はどのくらいあるかご存じですか?
「セブンイレブン」「ローソン」「ファミリーマート」ぐらいは誰でも知ってますよね。

10年ほど前の21世紀初め頃は、中小のコンビニが乱立していたので結構ありましたが、吸収合併したりグループ化などで、現時点ではかなり集約されていることが、いろいろ調べてみてわかりました。

実態は個人商店の雑貨屋みたいなものが「コンビニ」と名称して営業しているものは除外して、会社組織として100店舗以上のチェーンとして展開しているものは、現時点では12に集約されていると思います。Wikipediaでも「コンビニ」で検索するとこの12社は容易に調べられます。これからのいろいろなお話の中で、コンビニブランドの名称は度々出てくるので、まずこの整理をサイトで紹介していきたいと思います。

大手3社・ビッグ3といわれるのは、最初に出した3社で、ほぼ日本全国全てに店舗があります。中国・韓国・東南アジアなど海外にも進出しています。
それに準ずるのが「サークルKサンクス」「ミニストップ」でこの2つを併せて大手5社ともいわれています。

残り7社は店舗数も若干少なくなり、特定の地区に限定してたくさんあるので、場所によっては聞いたことも見たこともないという方がいるかもしれませんが、以下の通りです。
「デイリーヤマザキ」:ほぼ全国的にある
「セイコーマート」:ほとんど北海道限定
「セーブオン」:北関東・信越・南東北に集中
「スリーエフ」:首都圏・四国限定
「ポプラ」:全国に点在しているが山陰に多い 「生活彩家」「くらしハウス」「スリーエイト」も同じグループ
「コミュニティ・ストア」:ほとんど南関東限定
「ココストア」:全国に点在しているが、九州に多くある「エブリワン」「RICマート」も同じグループ

詳細については、後日作成・公開するサイトを見てください。